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NFL、スーパーボウル開催にあわせ「iBeacon」の通知サービスを試験導入

2014.02.03

Updated by WirelessWire News編集部 on February 3, 2014, 15:20 pm JST

全米の注目を集め、広告料金の高さでも知られるNFL(National Football League)のスーパーボウル(Super Bowl)にあわせて、アップル(Apple)の「iBeacon」技術を利用した新たな通知・広告が試験的に導入されているとNYTimesなどが伝えている。

NFLは、今回スーパーボウルの開催地となるメットライフ・スタジアム(MetLife Stadium、ニュージャージー州イースト・ラザフォード)と、同スタジアムからほど近いニューヨーク市内のタイムズ・スクエア周辺の2つの場所に「iBeacon」の無線発信器を多数設置し、NFLのモバイルアプリをインストールしたiOS 7端末のユーザーに、それぞれの場所に合わせたテキストメッセージなどを送信するという。

iOS 7で実装されたiBeaconは「Bluetooth Low Energy」を使った新機能で、GPSの精度が悪い屋内でもユーザーの正確な位置情報が把握でき、その情報をもとに種々の通知をユーザーの端末に送付したり、他のアプリケーションと連携して、割引クーポンなどが送れる、というもの。NFLの実験では、通知されるメッセージはユーザーの現在位置からもっとも近いゲートの情報や、周辺にあるショップのプロモーション・割引情報などに限られるという。

iBeaconを利用したサービスは、すでに全米のアップルストアで開始されているほか、先日には米大手百貨店のメイシーズ(Macy's)が「Shopkick」というアプリで試験的にディスカウント情報の通知サービスを開始していた。また、MLB(米大リーグ)も各球場での導入・提供開始の計画を明らかにしており、今回のNYTimesの記事では、MLBがシーズン開幕に間に合うよう、すでに全体のおよそ3分の2にあたる約20球場で同技術を利用したサービスの提供準備を進めているという話も伝えられている。


[Apple's iBeacon feature - Yahoo!]

【参照情報】
Another Super Bowl Ad Fest, This Time on the Cellphone - NYTimes
Super Bowl ads come to the iPhone thanks to Apple's iBeacon - The Verge
NFL, MLB roll out iBeacon tech for Super Bowl, Opening Day updates - Digital Trends

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