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ドコモ、携帯電話の利用料金やDCMXの明細の案内を電子化、紙の案内は有料へ

2014.07.14

Updated by Naohisa Iwamoto on July 14, 2014, 17:02 pm JST

NTTドコモは2014年7月14日、携帯電話の利用料金およびクレジットカードサービスのDCMX、DCMX GOLDの利用代金明細の標準的な案内方法を、紙媒体から電子化したサービスに切り替えると発表した。従来のように紙媒体での送付を希望する場合は有料になる。木材資源など環境保護の取組の一環だ。

携帯電話の利用料金の案内は、spモード、iモード、インターネットのWebサイトや電子メールで確認できる「eビリング」サービスに切り替える。eビリングに申し込むと、翌月の請求金額から1回線あたり20円を割り引く特典がある。一方で紙媒体による案内をする場合は有料になる。口座振替の利用者で郵送の「口座振替のご案内」を希望する場合は、請求ごとに50円(税抜き、以下同)の発行手数料がかかる。クレジットカード払いの場合はこれまで紙媒体の案内がなかったが、今後は50円の発行手数料を支払うと「ご利用料金のご案内」を郵送で受け取れる。請求書払いの場合は、支払い方法の変更を申し出ないと請求ごとに100円の請求書の発行手数料がかかるようになる。いずれも2015年1月の利用分に相当する、2015年2月請求分から適用される。

DCMX、DCMX GOLDの利用代金明細も同様に、2015年1月利用分、2月請求分をメドに「Web明細サービス」による案内を標準へと切り替える。紙媒体での「ご利用代金明細」を希望する場合は、請求ごとに50円の発行手数料を支払うことで送付を継続してもらえる。

NTTドコモに先立つ7月9日、NTT東日本とNTT西日本は「フレッツ光」の利用者に対して、標準的な料金案内方法を紙媒体の請求書の郵送からWeb明細サービスへと切り替えることを発表している。両社ともに、紙媒体で「口座振替のお知らせ」が必要な場合は100円、請求書支払いのための「料金請求書」が必要な場合は150円(コンビニエンスストアや金融機関の窓口払い手数料50円を含む)がかかるようになる。2015年1月請求分以降に実施する。

請求書の電子化と紙媒体の有料化による資源保護への取り組みでは、ソフトバンクモバイルが2007年4月に発行手数料100円の「請求書オプション」の採用により先行。KDDIも2010年9月に「紙請求書」の発行手数料を50円とすることで対応していた。

【報道発表資料】
携帯電話ご利用料金等の案内方法を変更(NTTドコモ)
DCMXにおけるご利用代金明細の案内方法を変更(NTTドコモ)
「フレッツ光」における料金案内方法等の変更について(NTT東日本)
フレッツ光における料金案内方法等の変更およびフレッツ光の長期ご利用者さまに向けた「CLUB NTT-West」会員プログラムの充実について(NTT西日本)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。