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ソフトバンク、シナジー第2弾として米国の通話・ネットワークが使い放題の「アメリカ放題」を発表

2014.09.17

Updated by Asako Itagaki on September 17, 2014, 13:28 pm JST

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ソフトバンクモバイルは、グループ企業の米スプリント社(以下スプリント)との協業により、自社ユーザーが米国でインターネット利用や通話を日本国内と同じ料金で利用できる新サービス「アメリカ放題」を発表した。iPhone 6 / iPhone 6 Plusの発売日である9月19日から提供する。

アメリカ放題はアメリカ本土(アラスカなど一部地域除く)、ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島(米領)のスプリントのネットワークを利用して提供するもの。W-CDMA事業者がCDMA事業者へのローミングサービスを提供するのは世界初となる。サービス開始当初は3Gのみで対応し、年内にLTEのローミングも対応予定。

既存の料金体系でアメリカ本土でローミングを利用した場合、通話は140円/分、データ通信は同社の「海外パケットし放題」を利用した場合1日25MBまでで1,980円。7日間のハワイ旅行で1日5分の通話をした場合、合計35分の通話と7日間の海外パケットし放題の合計で約19,000円の通信費がかかるが、これがアメリカ放題では0円になる。

月額980円のオプションサービスだが、当初はキャンペーンとして0円(申し込み不要)で提供する。キャンペーン終了日は未定だが、終了後もスマ放題のデータ定額パック(データ量5GB以上)に加入している利用者については引き続き無料で提供する予定としている。

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グループ会社のシナジーとして、日本のソフトバンクのネットワークと米国のスプリントのネットワークを料金的にはひとつのネットワークとして提供するサービスとなる。利用可能な端末は「CDMA対応かつTDD-LTE対応の端末」ということで、当面はiPhone 6とiPhone 6 plusにのみ対応する。「今後は対応端末を増やしていきたい」(ソフトバンクモバイル株式会社 代表取締役副社長兼COO 宮内 謙氏)としている。

【報道発表資料】
米国で通話・ネットし放題! 「アメリカ放題」開始

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。