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2Gネットワークを利用し化学成分測定ネットワーク

2014.10.01

Updated by Kenji Nobukuni on October 1, 2014, 17:00 pm JST

Handheld device could enable low-cost chemical tests (Nature)
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通信キャリアも端末メーカーも、ゲーム会社やマーケターも常に新しい技術に目を向けているが、世界には3G携帯電話や4G携帯電話の電波が届かない地域に住んでいる人が大勢いる。

uMED(ユニバーサル・モバイル・エレクトロケミカル・ディテクター)はハーバード大の研究者らが開発しているハンドヘルド機器で、化学検査を行った結果を旧来の携帯電話機と2Gネットワークを介して、インターネット接続がなくても送ることができる。

uMEDはブドウ糖、尿中の塩分、マラリア原虫、水に含まれる有害金属などを検出し、結果を携帯電話機のオーディオ用ポートから送信することができる。電話機種別やネットワーク種別を選ばず、広く利用可能だという。デバイス自体はリチウムポリマー電池を使っていて、1回の充電で数か月から1年に渡って使うことができる。

完成は来年になるようだが、1個当たりのコストは25ドルという報道もあるし、10ドル以下になるという報道もあるが、この程度の価格であれば、2Gの電波しか届かないエリアに広く配布することで、適宜、水質などを検査することが容易になることは確実だろう。uMEDはもちろん3Gや4Gのデバイスとも接続できる。アフリカの農村地帯など医療機関の整っていない地域には非常に役立つツールとなるはずだ。

【参照情報】
米国科学アカデミーの記事
Handheld device could enable low-cost chemical tests
New mobile technology may combat disease and malnutrition in the future
Africa: Chemical Test Device Diagnoses Without Internet

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来