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インドの2014年Q3 携帯電話出荷は7,250万台

2014.12.12

Updated by Hitoshi Sato on December 12, 2014, 19:37 pm JST

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IDCインドは2014年11月26日、2014年第3四半期(7月~9月)のインドにおける携帯電話出荷台数を発表した。それによると、同時期にインドで販売された携帯電話全体で7,250万台だった。そのうちスマートフォンは2,330万台、フィーチャーフォンが4,920万台である。インドではスマートフォンの成長も著しいが、携帯電話出荷のうちまだ約70%がフィーチャーフォンである。

▼インドでの携帯電話出荷のうちスマートフォン、フィーチャーフォンの比率
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(出典:IDCインドを元に作成)

現在、インドにおいて販売されている携帯電話端末のうち70%がフィーチャーフォンなのは、端末価格が安いからである。スマートフォンの低価格化が進むことによってますますスマートフォンの割合は拡大していくことであろう。

特にインドではMicromax、Lava、Karbonnといったインドの地場メーカーの台頭が著しい。特にローエンド端末の多くは地場メーカーから提供されている。Karbonnが出荷しているスマートフォンのうち85%以上は100ドル以下の端末である。100ドル以下のスマートフォンもインド市場では数多く投入されている。

2014年9月にはGoogleが新興国向けのOS「Android One」を発表し、インドで3端末が106ドルで販売開始された。また「Firefox OS」を搭載したスマートフォンは30ドル台で販売されている。

人口13億人のインド市場には、インドの地場メーカーだけでなく、インド進出を目指して中国やアジアのメーカーも進出を計画していたり、既に進出している。今後もインド市場においてはさらに激しい価格競争が展開されることが予想される。

▼2014年第3四半期のインドにおける携帯電話出荷台数の比率
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(出典:IDCインドを元に作成)

▼2014年第3四半期のインドにおけるメーカー別出荷シェア
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(出典:IDCインドを元に作成)

【参照情報】
IDC Announces India As The Fastest Growing Smartphone Market In Asia/Pacific In Q3 2014

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。