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イオンモバイル、スマホ買い替え層に向けて日本ブランドの「こだわりスマホ」をラインアップ

2015.03.19

Updated by Naohisa Iwamoto on March 19, 2015, 21:26 pm JST

イオン、イオンリテールは2015年3月19日、イオンモバイル 2015春夏モデルのラインアップを発表した。春夏モデルは、第5弾イオンスマホの「VAIO Phone VA-10J」、第6弾イオンスマホの「KYOCERA S301」、第7弾イオンスマホの「Xperia J1 Compact」で、日本ブランドにこだわったラインアップとなった。また、学研とコラボレーションした学習用途向けのタブレット「学研がんばるタブレット」も発表した。

▼フォトセッションで2015春夏モデルを紹介するイオンリテール デジタル事業部長の橋本昌一氏20150319_aeon001.jpg

発表会に登壇したイオンリテール デジタル事業部長の橋本昌一氏は、「2014年4月にイオンスマホを発表してから、1年でこのような春夏モデルを発表できるようになった。当初は主婦やシニア層などのフィーチャーフォンユーザーにスマホを使ってもらいやすくするため、低料金を前面に打ち出した。しかし、徐々に年齢層も広がり、ハイスペックなモデルや日本のメーカーの製品への要求、今使っているスマホと変わらない機能やデザインへの要望が高まってきた。価格だけではないそれぞれの"こだわり"を持ったスマホ買い替えユーザーにも満足してもらえるように、日本ブランドのスマホをラインアップした」と語る。

▼"日本ブランド"の3モデルの特徴を紹介20150319_aeon002.jpg

VAIO Phoneは、端末、通信サービスともに日本通信が提供する。端末は、5インチのHD(1280×720ドット)ディスプレイ、OSにはAndroid 5.0を採用する。カメラはメインが1300万画素、インカメラが500万画素。VAIOブランドで、デザインを重視した端末との位置づけだ。通信サービスは、高速データ通信容量に制限を設けない使い放題の「VAIO Phone 高速定額プラン」(月額1980円)が利用できる。端末価格は4万8000円で、24回の分割払いの場合、高速定額プランと合わせて月額3980円で利用できる。3月22日に発売する。

KYOCERA S301は米国防総省のMIL規格に準拠した耐衝撃性を備える防水・防塵スマホで、「1.22mの高さから落としても壊れないタフさがウリ」(橋本氏)だ。端末は京セラ製で、サービスはビッグローブが提供する。端末は5インチのqHD(960×540ドット)ディスプレイ、OSにはAndroid 4.4を採用する。カメラはメインが500万画素、インカメラが200万画素。通信サービスは高速データ通信が月間1GBの「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」(月額1350円)、同5GBの「BIGLOBE LTE・3G ライトSプラン+音声通話オプション」(月額1650円)を用意する。端末価格は2万9800円で、24回の分割払いの場合1GBのプランとセットで月額2591円から利用できる。3月27日に発売する。

Xperia J1 Compactは、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の端末に、ソネットのサービスを組み合わせて提供する。4.3インチHDディスプレイを採用し、片手で操作できるコンパクトなサイズのボディーを実現した。OSはAndroid 4.4、カメラはイオンスマホでは最高となる2070万画素のメインカメラを搭載する。インカメラは220万画素。さらに同じくイオンスマホとして初めておサイフケータイに対応した。「これまでは、イオンではモバイルWAONを提供しているのに、なぜイオンスマホで使えないのかとお叱りの声もあった。Xperia J1 Compactはおサイフケータイに対応し、モバイルWAONを使ってもらえるようになった」(橋本氏)。サービスは「PLAY SIM 音声通話付プラン」で、「70MB/日」が月額1280円、「120MB/日」が同1580円、「200MB/日」が同2580円。端末代金は5万4800円で、70MB/日の場合で月額約3563円から利用できる。4月の発売を予定している。

Xperia J1 CompactとVAIO Phoneというソニーが源流の2機種の差異化について問われた橋本氏は、「Xperiaはおサイフケータイやカメラの性能、VAIO Phoneは高速データ通信が使い放題のサービスがウリになる。競合になるのではなく、住み分けができる」と答えた。
▼実機の展示は、左からVAIO Phone、Xperia J1 Compact、KYOCERA S30120150319_aeon003.jpg

一方、学研がんばるタブレットは、ファーウェイ製の「HUAWEI MediaPad T1 8.0【教育モデル】」の端末と、インターネットイニシアティブの「IIJmio ウェルカムパック for イオン」を組み合わせ、さらに学研の学習コンテンツをセットにして提供する。小学生から中学生までのコンテンツを用意し、タブレットとコンテンツ、通信のセットで月額3440円から利用できる。

【報道発表資料】
イオンモバイルは、新たな市場創造へ
イオンモバイルから学研がんばるタブレット誕生

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。