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JKT48総選挙:快挙!仲川遥香さん2位、近野莉菜さん18位

"I can do my best because you are here"

2015.05.08

Updated by Hitoshi Sato on May 8, 2015, 07:10 am JST

日本のAKB48の海外姉妹グループで、インドネシアのジャカルタで活躍しているJKT48が昨年に引き続き2回目の総選挙を行った。JKT48選抜総選挙では、2015年5月末発売予定の10thシングル表題曲選抜メンバー16名およびカップリング曲メンバー16名を選ぶ投票が行われ、昨年の投票総数207,022票を大きく上回る、366,301票の投票があった。

昨年2位のジェシカ・フェランダが22,404票獲得して、今年のJKT48選抜総選挙1位となった。5月末発売予定の10thシングルのセンターである。
AKB48からJKT48に移籍している仲川遥香さんは、21,882票獲得して昨年から順位を1つ上げ見事2位を獲得した。中間発表では12位、13位だったが、最後に大きく票数を伸ばした。JKT48で大活躍の仲川さんはインドネシアのテレビ番組やCMにも多く出演しており、インドネシアで有名な日本人の1人である。その仲川さんも開票後に自身のGoogle Plusで「ずっとここ最近考えてて。怖くて。不安で。。。こんなに重い荷物を抱えるのって大変なんだと改めて感じました。みんながいてくれるから私は頑張れます!何もできない私をいつも支えてくれてありがとうございます!!!」と開票前まで不安に押しつぶされそうだった思いとファンへの御礼を日本語とインドネシア語で吐露している。
3位は昨年1位のメロディー・ヌランダニ・ラクサニさんだった。

2014年の6月よりAKB48からJKT48に移籍した近野莉菜さんは、中間発表(第1回目:11位、第2回目:12位)から惜しくも順位を下げたものの、18位でアンダーガールズ入りを果たした。受賞のスピーチで他のメンバーへ感謝を伝える姿に、多くのメンバーが涙した。日本から来て1年も経たないのに、ジャカルタで10,276票も獲得した。

この開票イベントの様子は、地上波TV放送局NET.TVおよびライブストリーミングによりインドネシア全土に生中継された。JKT48はインドネシアを代表する国民アイドルの地位を確立した。ジャカルタで大活躍しているAKB48から移籍した仲川さん、近野さんはインドネシア語でファンとコミュニケーションをとり、現地に溶け込んでいる。

2015年2月にはAKB48と合同コンサートをジャカルタで行った。インターネットで簡単に情報が入手できる現在ではインドネシアのJKT48ファンは日本のAKB48のこともよく知っている。また最近では日本のメディアでもJKT48が多く取り上げられ、インドネシアでのJKT48の活躍を見たこともある人も多いだろう。ジャカルタに行く機会があったらFXにあるJKT48劇場に足を運んで、現地での熱気を肌で感じてみよう。

メンバーのコメント

jkt48_201505_1第1位ジェシカ・フェランダさん(チームJ)
メンバーのみなさん、家族のみなさん、応援してくれたファンのみなさん、こんな大事な機会をくださり、ありがとうございます。みなさんのおかげで私は1位になれました。多くのメンバーの夢は1位になることだと思いますが、私にとって1位は怖いポジションです。今までメロディーが完璧にセンターをやってくれていたので、私はメロディーほどうまくできるか正直、心配です。しかし、みなさんの応援に答えられるよう、私のために祈ってください。人はそれぞれ自分のインスピレーションを持っていると思います。私にとっての「インスピレーション」とは、ファンのみなさんです。本当に私の人生を変えてくれました。昔は全然自分に自信がありませんでした。しかし、JKT48に入ってから少しですが自分に自信を持てるようになりました。まだ足りないことも多いですが、ずっと私のそばにいてください。

jkt48_201505_2第2位 仲川遥香さん(チームJ)
最近考えたことがあります。JKTの活動をしていて楽しい反面、今の立場が辛く感じることもありました。自分では背負えないとも思っていました。AKBにいた頃にはなかった気持ちです。「AKBの経験があったから、JKTで今のポジションなんでしょ。」とたまに言われることがあります。それは、そうかもしれませんが、私はJKT48で精一杯頑張っています。私はまだできないこともたくさんありますが、みなさんはいつも優しく私を支えてくれています。日本に帰りたいと思ったこともあります。家族に会いたい気持ちが最近強くて、今朝、日本の祖母から電話があった時「遥香、何位になったの?」と聞かれましたが、「まだ終わってないよ。」言いました。応援してくれている祖母に感謝しています。私はここで頑張らないといけません。自分に欠けていることもたくさんありますが、頑張り続けていきたいと思います。まだここにいってもいいですか、みなさん?ありがとうございました。

jkt48_201505_33位メロディー・ヌランダニ・ラクサニさん(チームJ)
ファンのみなさん、JKT48の選抜総選挙に参加して、選んでいただきありがとうございます。これはJKT48のためにファンのみなさんが決めてくれたとっても大事なことです。去年1位になった時には、将来、私以外にも同じ経験をしてもらいたかった。今年は32名が選ばれ、去年の選抜総選挙と比べても顔ぶれが変わりました。これから4期生も入ってきます。とても嬉しいです。私の順位は去年と比べて下がりもちろん悔しい気持ちもありますが、みなさんの応援なしでは3位にもなれなかったと思います。これかも応援してください。

jkt48_201505_4第18位近野莉菜さん(チームKⅢ)
投票して下さった皆さん、応援して下さった皆さん、この18位という素敵な順位をありがとうございました。AKB48で叶えられなかった夢をJKT48で叶える事が出来ました。皆さんからもらったこの順位を大切にこれからも頑張ります!引き続き応援よろしくお願いします。



◆10thシングル選抜メンバー
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▼10thシングル選抜メンバー
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©JKT48 Project

◆アンダーガールズ
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▼アンダーガールズ

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©JKT48 Project

▼総選挙後のJKT48のメンバー

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©JKT48 Project

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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