サムスン、IoT関連製品向けの新SoC「Artik」を発表
Samsung introduced new connected gadgetry; let's trust on this one
2015.05.13
Updated by WirelessWire News編集部 on May 13, 2015, 11:44 am JST
Samsung introduced new connected gadgetry; let's trust on this one
2015.05.13
Updated by WirelessWire News編集部 on May 13, 2015, 11:44 am JST
サムスン(Samsung)は米国時間12日、同社が「モノのインターネット」(IoT)関連製品向けに開発した新たなSoC(system-on-chips)「Artik」を発表。フィットネスバンドや電球、監視カメラ、ドローンなど、さまざまな製品への採用を視野に入れたもだという。
The Vergeによると、サムスンが今回発表したのは「Artik 1」「Artik 5」「Artik 10」という3種類のSoCで、そのうちは「Artik 1」は大きさが12 mm ×12mmの回路基盤に、Bluetooth LE機能、加速度計、9軸モーションセンサー、ジャイロスコープ、磁気計、数週間持続するコインセル・バッテリーなどが組み込まれているという。Buleutoothタグやロケーションビーコン、ウェアラブル端末などへの採用を想定して開発された同SoCの価格は10ドル以下になる見込みとされている。
「Artik 5」には、「Artik 1」の諸機能に加えて、Wi-Fi機能やZigBee無線モジュール、720pのビデオコーデックなども搭載されおり、サムスンではドローンのオンボードチップなどの用途を想定しているという。また「Artik 10」には32GBのメモリや1.3GHzのオクタコアプロセッサ、1080pのビデオコーデックなども含まれ、100ドル以下で販売される小型コンピュータやメディアハブ、ホームサーバー、個人向けクラウドストレージ端末などへの採用が期待されているという。
なお、サムスンは2017年までに同社製品の90%にネット接続機能を持たせる計画で、今後5年以内にはすべての製品をネット接続機能付きにする考えを明らかにしていた。また同社は「Artik」SoCを他社にも販売していくという。
IoT関連のチップでは、インテル(Intel)がすでに「Curie」と呼ばれるウェアラブル端末向けのプロセッサ・プラットフォームを発表。またクアルコム(Qualcomm)も米国時間14日から開催予定のイベントで同様のチップを発表するとみられているという。
[Samsung ARTIK platform for IoT]
【参照情報】
・Samsung wants everyone to build smart home gadgets on its new platform - The Verge
・Samsung launches Artik chips for the Internet of Things - CNET
・Samsung Unveils New ‘Internet of Things’ Push - WSJ
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