RT.ワークス、「ロボットアシストウォーカーRT.1」の一般発売を開始

No feelings, no nothing, but could take care? It's Robot

2015.07.16

Updated by Asako Itagaki on 7月 16, 2015, 12:34 pm JST

RT.ワークス株式会社(以下RTワークス)は、7月14日より、シニアを中心とした生活者の歩行をサポートする「ロボットアシストウォーカーRT.1」(以下RT1)を正式に発売開始する。RT1は人感センサーと環境センサーによる自動制御を実現した歩行支援機器。道路の傾斜を検知して作動する自動ブレーキなどで、シニアが片手で操作できる。3G通信モジュールとGPSを搭載しており、位置情報や車体の状況をリアルタイムで把握できる見守り機能を提供する。

▼ロボットアシストウォーカーRT.1
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本体価格はオープン価格となるが、RTワークス直販では228,000円(税別、以下同様)での提供を予定している。オプションで3年間の通信プランが付く場合248,000円、傷害保険などのオプションをフルに選択した場合の安心パックが39,000円で提供される。直販のほか、大手百貨店やJAなどでの販売も積極的に進めていくとしている。販売目標は、RT.1ならびに同ロボットのコアである「RT.1エンジン」を用いたシリーズ全体として、3年間で2万台。

RT1は日本品質保証機構(JQA)よりISO13482(パーソナルケアロボットの安全性に関する国際規格)にもとづき移動型ロボットの認証を受けた。経済産業省と厚生労働省が定める「ロボット技術の介護利用における重点分野」8分野のうち「移動支援機器(屋外型)」としては第1号の認証製品となる。

▼製品発表会とあわせて、ISO認証取得認証書授与式が行われた

RT1の発売を機に、RTワークスは「アンコールスマートプロジェクト」を立ち上げる。アンコールスマートとは、“健康に年を重ねて台にの人生をより豊かにする”という意味と、“シニアが再び積極的に社会とつながっていけるよう、アンコールを贈る”という2つの意味を持つコンセプト。RTワークスの河野 誠代表取締役社長は「RT1の製品化で実現したのは歩けなくなった人のリハビリや坂道を上れなくなった人の支えとなる“転んだ後の杖”。次は、“転ばぬ先の杖”として、アプリケーション、サービス、機器の三位一体となって、10年前にできていたレベルでの社会参加をしていただけるような活動を実践するための研究をしていく」と述べた。

▼アンコールスマートプロジェクト(健康寿命延伸のための転ばぬ先の杖実証プロジェクト)の全体像

歩行支援は人生充実を通した「生活不活発病」予防の手段

超高齢化社会が目前に迫る中、日本が抱える重大な課題として「生活不活発病」が顕在化している。生活不活発病とは、動かないことにより全身の機能が低下することで、身体だけでなく精神面にも影響をおよぼす。生活不活発病研究の第一人者である産業総合研究所招聘研究員の大川弥生氏は、「ただ屋外を移動するだけでなく人生を充実すること、社会参加にいかに活用するかが肝要」であるとして、RT1をはじめとするロボット機器を、不自由な人を助けるだけではなく介護を受ける人の状態を良くする「よくする介護」を実現するための物的介護手段と位置づけた。

▼生活不活発病が発生する原因(上)と対応(下)

なお、河野社長によれば、RT1は歩行支援機能と通信・ネットワーク機能の複合機能を持つため、介護保険の対象として認定されることは難しいとのことだ。ロボット技術の介護利用を推進するためには、技術開発とあわせて、法制度の整備が課題となる。

 

【報道発表資料】
IoT×介護福祉の新製品でシニアの歩くモチベーションをサポート 「RT.ワークス アンコールスマートプロジェクト発足」

【関連情報】
NTTドコモが、位置情報を活用したモビリティシェア事業で新たな取り組み(準天頂衛星システム):ドコモが取り組むモビリティシェア事業の一環として、RT1を利用した実証実験が行われている。

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集長。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2013年春、長年住んだ中目黒を離れて、世界一高い電波塔の近所で下町生活を満喫中。

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