IoTを活用した空港の安全管理システム、JAL、NTT Com、東レが実証実験

3 big company will develop 1 big safety management system

2015.08.19

Updated by Asako Itagaki on 8月 19, 2015, 18:49 pm JST

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日本航空(以下JAL)、NTTコミュニケーションズ(以下NTT Com)、東レの3社は、2015年8月17日より、空港での地上支援業務担当者を対象に、IoTを活用した安全管理システムの共同実証実験を開始した。空港の事故防止の観点から必須となる、屋外作業者の体調管理への有効性を調べる。

img_70227_5東レとNTT Comが恊働する「機能繊維素材“hitoe”を活用した作業者安全管理サービスの実用化に向けた取り組み」の一環。“hitoe”(写真右)はNTTと東レが開発した機能繊維素材で、ナノファイバー記事に導電性高分子が特殊コーティングされており、着衣するだけで心拍数や心電位を取得できるセンサーとなる。高感度なセンサーと、肌へのフィット性や耐久性を両立しているのが特徴。

実証実験を行う安全管理サービスは、主に“hitoe”ウェア、トランスミッター、安全管理システムから構成される。“hitoe”ウェアから取得できるバイタルデータの活用に加えて、トランスミッターに内蔵した三軸加速度計により、着用者が転倒状態にないかを推定できる。那覇空港の地上エリアでのグランドハンドリング業務(荷物の輸送や航空機誘導などの空港地上支援業務)従事者を対象に心拍数等のバイタルデータのリアルタイム取得分析や、遠隔モニタリングの有用性について実証実験を行う。暑さ対策に関する検証を行い、その後、他エリアの空港での暑さ以外の体調管理の検証を進める。

▼作業者安全管理サービスのイメージ(クリックで拡大)

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実証実験の結果を踏まえ、JALは本システムの導入を検討する。またNTT Comと東レでは、今後、GPSやビーコンを活用した着用者の位置情報取得機能の開発を検討し、高齢者見守り分野などでの活用を目指す。

NTT Comは2015年4月より、大林組と共同で“hitoe”を活用した建設現場作業員の安全管理システムの実証実験を行っており、本実証実験はそれに続くものとなる。

 

【報道発表資料】
IoTを活用した作業者安全管理サービス実用化に向けて那覇空港にて共同実証実験を開始

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集長。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2013年春、長年住んだ中目黒を離れて、世界一高い電波塔の近所で下町生活を満喫中。

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