ドコモとノキアが世界で初めて8K映像の5Gリアルタイム無線伝送に成功

2016.05.24

Updated by Naohisa Iwamoto on 5月 24, 2016, 16:43 pm JST

NTTドコモは2016年5月24日、フィンランドのノキアと共同で実施した第5世代移動通信方式(5G)の技術検証実験で、8K映像のリアルタイム無線伝送に世界で初めて成功したと発表した。実験は5月19日に行われた。

実験では、ドコモとノキアが共同で開発した5Gのミリ波無線伝送実験環境を使い、8K映像をリアルタイムで伝送することに成功した。具体的な構成は、8K映像サーバーに蓄積した8K映像データを、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「H.265/HEVC」対応の8Kリアルタイムエンコーダーで圧縮し、5G実験環境の基地局からユーザーに向けて伝送するというものだ。

8K映像データは、圧縮前の状態で、4K映像の4倍、フルHD映像の32倍のビットレートである48Gbpsとなる。これをH.265/HEVC方式のリアルタイムエンコーダーにより、145Mbpsから85Mbpsの間の複数のビットレートの信号に圧縮。5Gのミリ波の無線伝送実験環境で無線伝送した。

NTTドコモは複数のグローバルベンダー、国内ベンダーと共同で5Gの無線通信技術の実験協力を進めており、ノキアもそのうちの1社。ノキアとは2014年5月から実験協力を行っており、これまでに屋内実験だけでなく六本木ヒルズで実際に2Gbps以上のスループットを得られる5Gミリ波通信実験に成功してきている。この実験のデモンストレーションは、2016年5月25日から開催される「Wireless Technology Park 2016(WTP2016)」(東京ビッグサイト)内の「5G Tokyo Bay Summit 2016」で展示する。

▼5G Tokyo Bay Summitで展示されているデモ構成。伝送時のスループットは約1Gbps程度となっている。基地局と無線局の間を手で遮ると速度が低下し映像がカクつくのが分かる。

▼8K映像を送信する基地局(5G Tokyo Bay Summit)

▼映像を受診する端末側無線局(5G Tokyo Bay Summit)

【報道発表資料】
世界初、8K映像のリアルタイム5G無線伝送に成功

※更新情報
5/26 5G Tokyo Bay Summitでのデモンストレーション写真を追加。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。