独自サービス型SIMは前年比65.5%の急増--MM総研のMVNO市場調査
2016.06.16
Updated by Naohisa Iwamoto on June 16, 2016, 06:35 am JST
2016.06.16
Updated by Naohisa Iwamoto on June 16, 2016, 06:35 am JST
MM総研は2016年6月15日、国内MVNO市場の2016年3月末実績の調査結果を発表した。いわゆる格安SIMなどの「独自サービス型SIM」は、回線契約数が前年比65.5%と急成長し、539万4000回線にまで増加した。
調査によれば、2016年3月末の国内MVNOの総契約回線数は、4717万回線となり、前年比で54.9%の増加となった。回線種別で見ると、携帯電話(3G/LTE)が1327万回線(シェアは28.1%)、BWA(WiMAXおよびAXGP)が3382万回線(同71.7%)、PHSが8万回線(同0.2%)だった。
独立系MVNO事業者が独自の料金プランで提供する「独自サービス型SIM」は、2015年3月末の326万回線から、539万4000回線へと増加し、一層の市場規模の拡大が数字からも明らかになった。独自サービス型SIMの事業者シェアは、1位がOCN モバイル ONEなどを提供するNTTコミュニケーションズ。2位がIIJmio、BIC SIMなどを提供するインターネットイニシアティブ(IIJ)、以下楽天(楽天モバイル)、U-NEXT(U-mobileなどを)、ビッグローブ(BIGLOBE SIMなど)、ケイ・オプティコム(mineo)と続く。上位6事業者のシェアは合計で60%超に上るという結果だ。個人向けサービスに限定した場合には、IIJがシェアの1位に躍り出るという。
MM総研では、独自サービス型SIMの市場は、今後も拡大すると予測する。個人、法人ともに需要は旺盛で、2017年3月末には820万回線に、2018年3月末には1170万回線へと成長が続くと見ている。
【報道発表資料】
・国内MVNO市場規模の推移(2016年3月末)
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