モバイル利用のIoTで医療用機器のダウンタイムを削減、堀場製作所がシステムを提供

2016.08.29

Updated by Naohisa Iwamoto on 8月 29, 2016, 06:59 am JST

堀場製作所は2016年8月25日、医療用機器向けの総合保守サービス支援システム「HORIBA MEDISIDE LINKAGE」の提供を発表した。医療用機器の稼働状況をネットワーク、クラウドサーバーを経由して管理し、故障などによるダウンタイム削減を目指す。

HORIBA MEDISIDE LINKAGEは、同社の小型自動血球計数CRP(C反応性たんぱく)測定装置「Microsemi LC-767CRP」に向けたIoTシステム。NTTドコモの通信ネットワークサービス「docomo M2Mプラットフォーム」を介してデータを収集し、堀場製作所のクラウドサーバーに蓄積する。データは、日本システムウエア(NWS)が運営するIoTクラウドプラットフォーム「Toami」上で提供されるアプリケーションと連携することで、データを可視化し機器制御やデータ分析に活用する。遠隔でリアルタイムに稼働状況を管理できるようになることから、メンテナンス時期などの情報を集中監視し、故障等による装置のダウンタイム削減に貢献できるという。

医療用検体検査機器市場では、1つの拠点で大型の検査装置を複数導入する大病院や検査センターなどでは、専用の通信回線を使って機器の稼働状況をモニタリングするシステムが普及している。一方で、開業医など小型の検査装置を利用する環境では、モニタリングシステムの導入が遅れていた。かかりつけ医の増加などによる診療所レベルでの検査需要の拡大や、新興国市場における今後の市場拡大などから、小型の検査装置のモニタリングシステムへの需要が高まることを想定し、新システムを開発した。

新システムを使用したメンテナンスサービスは、Microsemi LC-767CRPの国内販売を行なうフクダ電子が保守契約プログラムに組み込んで2016年10月に提供を開始する。堀場製作所では、新システムを利用した検査装置の稼働台数として2020年までに6000台を目標としている。

【報道発表資料】
総合保守サービス支援システム「HORIBA MEDISIDE LINKAGE」の提供開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

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