ソフトバンク、LoRaWANソリューションを2016年度中に提供開始

2016.09.13

Updated by Asako Itagaki on 9月 13, 2016, 08:43 am JST

ソフトバンクは、IoT機器向けの通信規格「LoRaWAN」を活用した通信サービスの提供を2016年度中に開始する。

LoraWANは低消費電力・長距離の無線通信を可能にするLPWA(Low Power Wide Area)規格のひとつで、アンライセンスバンドである920MHz帯を利用している。10年以上のバッテリー寿命と数km以上の通信距離を両立し、多量のデバイスを安価な通信モジュールで接続できる。

LoRaWANの採用により、既存の電気・通信インフラから離れているなどの理由で無線通信機能の搭載が難しかったさまざまな機器や、人の見守り・動物の監視など電源の確保が難しかった用途の機器にも電源供給が長期間不要な通信機能を搭載できるようになる。

▼想定されるLPWAを活用したソリューション
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ソフトバンクが既に保有する3G/LTE・Wi-Fi・固定通信などのネットワークラインナップにIoT向けのLoRaWANを加えることで、顧客の要望に最適なIoTソリューションの提供が可能になるとしている。LPWA規格には他にCat-M1、NB-IoTなどの規格が存在しているが、今回のLoRaWANサービス提供については「本格的なIoT時代の到来に向けて、これら一連のLPWAネットワークを効率良く異なる環境下で提供できるようにするための先行対応」と位置付ける。

LoRaWANを推進する「LoRa Alliance」には全世界で391社が加盟(2016年9月2日現在)しており、仕様策定とエコシステム拡大を進めている。日本ではNTT西日本が2016年6月からフィールドトライアル用のネットワーク提供を実施しており、積水化学工業と共に農業における給水管理、水位・温度制御等の遠隔操作を行う実証事件を滋賀県野洲市で実施している。また、ソラコムが2016年7月から実証実験キット「SORACOM LoRaWAN PoCキット」の販売を開始している。

【報道発表資料】
低消費電力でのIoTを実現する「LoRaWAN™」提供開始

【参照情報】
IoT向けLPWAネットワークのフィールドトライアルの実施について(NTT西日本)
IoT/M2M に適した省電力広域通信技術 LoRaWAN™の実証実験キット7月13日より受付開始(ソラコム)
LoRa Alliance

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集長。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2013年春、長年住んだ中目黒を離れて、世界一高い電波塔の近所で下町生活を満喫中。

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