フィンテック

クラウド会計ソフトとメガバンクがAPI連携、コンタクトセンターでAI活用--金融関連に動き

2016.10.18

Updated by Naohisa Iwamoto on 10月 18, 2016, 06:18 am JST

金融関連のICT利用のトピックが相次いだ。1つは、freeeとみずほ銀行のAPI連携の話題。2つ目は、金融で多く使われているコンタクトセンターソリューションにAIを活用するNTTソフトウェアのニュース。3つ目は、ネットワークのセキュリティや耐障害性ソリューションを提供するInfobloxが、国内の金融機関向けの事業戦略を発表したニュースだ。

freeeは、同社が提供する「クラウド会計ソフトfreee」が、みずほ銀行が提供する「みずほビジネスWEB」と公式にAPI連携する。これまで、クラウド会計ソフトfreeeから銀行のインターネットバンキング口座のデータを取り込むには、みずほビジネスWEBのログインID/パスワードをクラウド会計ソフトfreee上に保存する必要があった。今回のAPI連携により、クラウド会計ソフトfreeeのユーザーは、ログインID/パスワードを保存することなくみずほビジネスWEBとデータ同期ができるようになり、利便性が高まる。freeeによれば、クラウド会計ソフトとメガバンクのAPI連携、また法人インターネットバンキングとの接続の実現は国内で初めてのことになるという。

NTTソフトウェアは、AI(人工知能)ビジネスを積極的に推進するため、2016年9月にAI推進プロジェクトを発足、その第一弾のアナウンスがった。カスタマーコンタクトセンターソリューションの「ForeSight Voice Mining」のAI機能を強化し2017年春に提供を開始する。強化するAI機能では、窓口での接客内容に関連するナレッジをリアルタイムにシステムから検索し、店舗窓口の応対者に回答案として提示する「店舗窓口の応対支援機能」、チャット画面に入力された顧客の意図を理解し、適切に自動回答するAIチャットボットを実現する「チャットでの問い合わせへの自動応答機能」を提供する。ForeSight Voice Miningは、金融や情報通信業界を中心に導入が進んでおり、AI機能の強化により一層の展開を図る。

Infobloxは、国内の金融機関向け事業戦略を発表した。金融と情報技術(IT)を組み合わせたフィンテックの取り組みの進展などで、金融インフラにも変化が求められている。Infobloxでは、欧米の金融機関では、同社が提供する耐障害性やセキュリティのソリューションを活用するなどして、システム基盤の一部である「コアネットワークサービス」の増強や更改が進んでいるという。一方で、国内の金融機関ではシステムの一部分にInfobloxのソリューションを導入する状態にとどまっていると指摘。国内でも「コアネットワークサービス」の増強を提案し、3年間で200%の売上増を目指すという。

【報道発表資料】
「クラウド会計ソフト freee」が「みずほビジネスWEB」と公式API連携 国内初のメガバンクとの連携でユーザー利便性向上を目指す
NTTソフトウェアでAIビジネスを本格化 第一弾としてカスタマーコンタクトセンター分野でのAI機能を強化
Infoblox、金融機関向けの事業戦略を発表  金融インフラの変革 国内金融機関に向けて販売を強化

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。