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幾何学 イメージ

③ビッグデータから見えてくる新しい数学

2017.02.06

Updated by Masato Wakayama on February 6, 2017, 06:00 am UTC

これまで現実世界のデータを扱うには、その法則性を見つけるために微分が用いられてきた。しかし昨今流行するビッグデータでは、データ量が多すぎるために法則性を見つけることが大変困難であり、微分方程式を適用することもできない。若山が考えるには、ビッグデータとは幾何学的対象であり、複雑な図形をうまく把握することを目指してきた近現代の数学がそこで生きてくるという。さらには、ビッグデータを調べることで、数学者もこれまで知らなかったような新たな法則の記述法が発見される可能性もある。これはすなわち、新しい数学が生まれることを意味している。

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九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授 若山正人の語る「価値創造プロセスを革新するための手法」#3
2015年8月28日(金)19:30~22:00
九州大学理事・九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 教授 若山正人(わかやま まさと)
http://scholar.tokyo/

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若山 正人(わかやま・まさと)

九州大学 理事・副学長。マス・フォア・インダストリ研究所 教授。代数学・幾何学・解析学が交わる現代数学の研究領域である表現論、とくにその整数論・ゼータ関数、数理物理への応用研究が専門。加えて10年ほど前より、数学の産業応用とそれに関わる人材育成に強い関心をもち、2011年には、わが国初の産業数学の研究所である九州大学マス・フォア・インダストリ研究所(文部科学省共同研究・共同利用拠点)の創設に関わる。「絶対カシミール元」、「技術に生きる現代数学」(岩波書店)などの著書・編著書のほか、学術誌Pacific Journal of Mathematics for Industryや叢書Mathematics for Industry(Springer)の編集長をつとめている。近年は、量子計算機の基盤となる量子光学における物理モデルのスペクトル解明への表現論からの探求とその数論的側面の考察に従事している。