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LPWA通信を使ったIoTソリューションのトライアルに向け、ドコモが実験環境を提供

2017.03.16

Updated by Naohisa Iwamoto on 3月 16, 2017, 06:25 am JST

低消費電力で広域の通信が可能なLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークを活用したIoTソリューションを、企業や自治体などがトライアルでサービス提供できるようにする実証実験環境の提供が始まる。NTTドコモが2017年4月に開始する「ドコモIoT/LPWA実証実験環境」がそれだ。

IoTソリューションでは、センサーなどのIoT機器と情報を管理・処理するクラウドサーバー、そして機器とサーバーを結ぶネットワークなどの要素が必要となる。ドコモIoT/LPWA実証実験環境では、これらの「LPWAネットワーク」「IoT機器」「クラウドサーバー」を構築、トライアル用に提供し、法人顧客の新しいIoTサービスの検証を支援する。さらに、無線方式の選定などの「コンサルティング」、サービス提供中の「運用サポート」も実施する。

ドコモIoT/LPWA実証実験環境で利用するLPWAネットワークとしては、まず「LoRa」方式でトライアル環境を提供する。ドコモでは、LoRaを使ったセンサーネットワークと、3G/LTE(カテゴリー1、カテゴリーM1)による公衆網用通信とを仲立ちするIoTゲートウエイを開発している。センサー機器からIoTゲートウエイまではLoRaで通信し、IoTゲートウエイとクラウドサーバーの間はLTEの低カテゴリー通信による公衆網で通信する2段構成で、低消費電力で広域にわたり大量の機器接続を実現する。

▼ドコモIoT/LPWA実証実験環境の実証環境イメージ(NTTドコモのニュースリリースより)20170315_docomo001

ドコモIoT/LPWA実証実験環境の提供は、2017年4月~9月末を予定している。農業、インフラ、小売り、防災、自治体など多様な業界や業種の48の法人が、トライアルサービスの提供に実証実験環境を利用する計画である。ドコモは今回の実証実験環境の提供を通じて、顧客のニーズに合わせたLPWAネットワークの構築方法や運用ノウハウを得て、2017年度中にLPWAネットワークを利用したソリューション提供を目指す。

【報道発表資料】
LPWA通信を活用したIoTサービスを実現する「ドコモIoT/LPWA実証実験環境」を提供

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。