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5Gで集合住宅に1Gbpsを超える通信、ノキアとKDDIが伝送実験に成功

2017.05.16

Updated by Naohisa Iwamoto on May 16, 2017, 06:25 am JST

次世代移動体通信システムの「5G」では、都市部の集合住宅の宅内に高速で高品質なデータ通信を提供するソリューションも、ユースケースの1つとして考えられている。そうした用途の実証実験が、国内でノキアとKDDIによって行われた。

実証実験を行ったのは埼玉県ふじみ野市のKDDI総合研究所に設置した5G無線基地局と、約100m離れた集合住宅との間で、28GHz帯を使って5G無線通信を実施した。両社の実証実験では、集合住宅で1Gbpsを超える高速な無線接続を日本国内で初めて実証したという。都市部の屋内でも、5G無線伝送で高速接続を提供できることを実証し、超高精細ビデオなどの5Gを利用した配信が可能なことを示した。

実験では、クラウドベースの無線アクセスシステム(RAN)であるNokia AirScale Radio Access、エンドツーエンドの5GテクノロジーであるNokia AirScale Base Stationといったノキアの技術を用いた。今回の実験は2016年に締結されたノキアとKDDIの新世代の高速モバイル通信向け技術開発に関する基本合意書(MoU)に基づくもの。両社の5G分野の実験としては初めてのコラボレーションとなる。

ノキアはこれまでに、国内の通信事業者との間ては、NTTドコモと8K映像のリアルタイム5G無線伝送の実験を行うなど5G分野の技術開発で協力体制を築いている。今回、KDDIとは集合住宅への高速データ通信の実証を行うことで、エンターテインメント分野での5Gのユースケースを拡大することを狙う。

【報道発表資料】
ノキアとKDDI、5G無線伝送実験を共同で実施。AirScale Radio Accessを利用して集合住宅屋内での高速通信提供を確認

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。