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通信しない期間は料金無料、IoTの実態に合った新プランをHLR実装でソラコムが提供

2017.10.12

Updated by Naohisa Iwamoto on 10月 12, 2017, 06:25 am JST

IoTデバイスに無線通信機能を搭載するとき、回線開通後は在庫期間中や利用中断中にも通信の基本料金などがかかる。IoTの利用実態に合わせて料金体系を作るなど、柔軟な回線管理ができるようにしたサービスがソラコムから提供される。

柔軟な課金などに対応する新サービスは、ソラコムが提供するIoT通信プラットフォーム「SORACOM」に機能を実装するもので、データ通信サービスの「SORACOM Air for セルラー(グローバル向け Air SIM)」で提供を開始する。利用しない期間には料金がかからないため、コストを下げたIoTサービスの提供などが実現しやすくなる。

新しい料金体系は「plan01s」と「plan01s-Low Data Volume」。通信サービスの「使用中/休止中」は、plan01sでは0.06米ドル/日、plan01s-Low Data Volumeでは0.4米ドル/月がかかるが、「準備完了」「利用開始待ち」「利用中断中」のステータスでは基本料金がかからない。このステータスの設定変更は、機器に組み込んだeSIMなどに対して、SORACOM ウェブコンソールまたはAPIから遠隔で設定が可能だ。利用を再開するときは1.8米ドルのアクティベーション料金がかかるが、回線を開通させて検査をした後、在庫期間があるようなケースでは料金の支払いを最適化してコスト削減につなげることができる。

こうした柔軟な回線管理、料金体系の提供は、SORACOMに加入者管理機能「HLR」を実装したことで実現した。HLRは多くのケースではNTTドコモなどのMNOが所有し、加入者管理や料金設定を行ってきた。このHLRをソラコムが自社プラットフォームに実装することで、利用しない期間は課金しないといった新しい料金体系のサービスの提供を実現した。また、HLRの実装により、独自のSIMを発行することが可能になるため、既存のカード型のSIMに加えて機器組み込みが可能なチップ型のEmbedded SIMの提供も開始する。SMS(ショートメッセージサービス)をウェブコンソール/APIから送信できる機能も提供し、IoTデバイスをSMSで一元的に制御することも可能になる。

【報道発表資料】
IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」に加入者管理機能(HLR)を実装、eSIMの提供を開始
「SORACOM Air for セルラー」においてIoT向けの新料金体系を提供開始

WirelessWire Weekly

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。