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画像はイメージです © Gorodenkoff - Fotolia.com
高校生にビッグデータを使ったインテリジェンス訓練コース
2018.01.22
Updated by WirelessWire News編集部 on January 22, 2018, 07:00 am JST
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2018.01.22
Updated by WirelessWire News編集部 on January 22, 2018, 07:00 am JST
イスラエル軍の参謀本部諜報局の情報収集部門である第8200部隊(ユニット8200)は、米国でいえばNSA(国家安全保障局)に相当する組織だ。8200部隊とイスラエル軍の教育局は、共同で高校生向けにビッグデータ関連トレーニング・プログラムの準備を進めている。第8200部隊やモサド(イスラエル諜報特務庁)などの情報機関に若手人材を供給することが目的だ。
イスラエル軍は、既に高校生向けにサイバーセキュリティ向けカリキュラムを提供しているが、サイバー攻撃だけでなくソーシャルメディア分析などにより、ガザ地区やヨルダン川西岸地区などでのパレスチナ側との紛争やテロによる攻撃の察知を重視している。そのためにビッグデータ関連のインテリジェンス(諜報活動)が必要であり、人材確保が課題となっているという。
トレーニング過程を終えると、大学進学後の単位に充当することができる。ただし、諜報機関への就職の義務があるわけではない。諜報機関での勤務を経て民間企業で活躍したり起業する人は多い。NASDAQ上場の「チェックポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ」、「ナイスシステムズ」、NYSE上場で米国ベースの「パロアルト・ネットワークス」といったセキュリティ関連会社は第8200部隊の退役軍人が設立した企業の例だ。
諜報機関に採用されるかどうかは別としても、高校時代から適切なトレーニングを受けて、大学でもビッグデータなどの情報工学やコンピュータ科学を専攻して卒業すれば、特にIT系スタートアップに勢いのあるイスラエルでは、軍でも民間でも活躍の場は多い。サマーキャンプやワークショップに参加を希望する高校生は多いのかも知れない。
【参照情報】
・Israel to Train High Schoolers for Big Data Intelligence Jobs
・Israel equips high schoolers with courses on internet big data
・DEFENSE MINISTRY WORKING TO TURN HIGH SCHOOLERS INTO CYBERSECURITY WONKS