仙北インパクトチャレンジ事務局の目の前にある新幹線田沢湖駅の雪景色(秋田県仙北市)
仙北インパクトチャレンジ事務局の目の前にある新幹線田沢湖駅の雪景色(秋田県仙北市)
ある地域が、最先端技術のハブになるには、あるいはビジネスの発火点になるには、何らかの磁力が必要だ。交通インフラ・周辺人口…いろいろ揃ってなければ、と思う。とはいえ、人口減少が進むなか、地方の中核都市でも、そのレースからこぼれる時代だ。
しかし、条件の整わない小都市でも、諦めるのは少し待ってほしい。上手くすれば人は来てくれる、時間をつくってくれるのだ。そのことを証明したい、紹介したいというのが、この仙北インパクトチャレンジだ。
秋田県仙北市は、地図を眺めればあらためて説明するまでもなく、過疎であることが容易に察せられる地域。今回ここで、「未来に向かって自力で生き抜くための行動を起こす。地域からの事業創造。」を旗標に、全国からIoT/AI関連の事業者、官公庁の関連機関、大学、メディアを集めたトークセッション、交流イベントが開かれるのは、国家戦略特区に選定されている等々と関連している。だが、そこに強力な補助金がついていたとか、有力な政治家が引っ張ったとかということではない。
それは、仙北地域の創生に携わる人たちの、知恵と情熱、また知識と技術に裏打ちされた手法によるものだ。「仙北インパクトチャレンジ」実行委員長の伊嶋謙二は言う。
「これからの社会は、地域や場所などとらわれることなく、いつでもどこででも事業をスタートはできる環境にあります。地域と首都圏の交流。近代技術を伝統文化との交流。産業と官庁、学術団体との融合など新たな事業創造の発火点となるイベントがこの仙北インパクトチャレンジです。」
今回のイベントは、「仙北インターナショナルドローンフィルムフェスティバル」と併催である。それも偶然ではない。ぜひ北の町に。
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