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速報:Japan IT Week 2018に出展のイスラエル企業14社

2018.05.17

Updated by Hitoshi Arai on May 17, 2018, 16:29 pm JST

駐日イスラエル大使館経済部の意欲的な活動の一環として、日本で開催される多くのイベント/展示会にイスラエル企業が出展している。

5月9日(水)から11日(金)まで東京ビッグサイトで開催された「Japan IT Week 春」の情報セキュリティEXPOにも、イスラエルパビリオンが出展し、イスラエルから十数社が参加してそれぞれの製品を展示した。

以下に、出展社と概要をまとめる。

Ayehu Software Technologies Ltd.
AyehuはITオートメーション及びオーケストレーションを実現するプラットフォーム。機械学習アルゴリズムをベースにしており、ITオペレーション、セキュリティ・オペレーション、MSP(マネージドサービスプロバイダー)やMSSP(マネージド・セキュリティ・サービス・プロバイダ)がインシデント対応作業等をする際に、対応時間を大幅に削減し、平均問題解決時間を短縮する。

Cy-oT
IoT化の進展につれ、ますます多くのコネクテッド・デバイスが利用されてきたが、セキュリティ面では極めて脆弱という課題がある。Cy-oTは、これらコネクテッド・デバイスのブラインドスポットを可視化し、リアルタイムに脅威を検知、無害化するソリューション。企業だけではなく、政府や医療機関、SCADAにも使われている。

Deep Instinct
昨年4月の記事「CyberTech2017で見つけたスタートアップ(1)エンドポイントセキュリティに深層学習を応用」でも紹介した、サイバーセキュリティに深層学習を適用した初めての会社。あらゆるソフトウエアの深層学習により生成した「予測アルゴリズム」により、エンドポイントの脅威をリアルタイムで検知する。

D-ID
AIの画像認識技術をつかっても認識が困難となるように、人間の眼に見える変化を与えることなく写真や動画を”顔認識アルゴリズム”から保護する。D-IDはYコンビネータの出資を受け、8200部隊の出身者が設立した会社。

IRONSCALES
Eメールによるフィッシング攻撃を、機械学習を利用することにより、自動で予防、検知、対応するフィッシング対策プラットフォーム。フィッシングメールが受信トレイに届く前も、届いた後も攻撃を防御する。

Medigate
Medigateは、業界発の医療機器専用サイバーセキュリティ・プラットフォーム。医療現場にもコネクテッド・デバイスが増えてくる中、現場のワークフローやデバイスの知識を踏まえて、既存および新規の医療機器をマルウエアやランサムウエアなどの攻撃から防御する。

MER Group
サイバー脅威のインテリジェンス、サイバー攻撃対応トレーニング、SOC(セキュリティ・オペレーション・センター)の構築、マネージド・セキュリティ・サービス、など、サイバーセキュリティ・インテリジェンスの分野であらゆる製品とサービスを提供する企業。セキュリティ分野のトップレベル人材を豊富に持つ。

Perimeter81
従来のハードウエアによるVPN技術と異なり、Perimeter81のSoftware Defined Perimeterソリューションは、社員が外部からクラウドや社内リソースへのセキュアな接続を実現する。リモートワーク向け。

Safend
エンドポイントのセキュリティ保護とデータ漏洩防止のために、包括的な暗号化機能、ポートコントロール、デバイスコントロール、コンテンツ審査機能を提供。世界で既に3000の顧客、300万件のライセンス契約あり。

Safe-T
許可されたユーザー、デバイス、場所、用途に関するポリシー設定に基づき、信頼性が確認された場合のみアクセスを可能とするソリューション。オンプレミスでもハイブリッドクラウドでも、許可された相手だけがアクセス可能とすることで、サイバー攻撃の機会を低減。

Sasa Software
Sasa Softwwareは、CDR/ワイピング(ファイル無害化、再構築)ソリューションのトッププロバイダー。GateScanner技術は、疑わしいと思われる受信メールやダウンロードファイルを全て処理し、安全で無害化されたファイルへと変換する。「キブツ」から生まれた企業。

VDOO
IoTデバイスごとのセキュリティ要件の明確化、要件とのギャップを解析し、自動的に必要な対応ガイドを提供する。対応完了後認証を提供。

Votiro
特許取得のコンテンツ無害化・再構築技術を用いて、組織に入ってくるすべての対象ファイルのサニタイズを実行、ゼロデイ攻撃やマルウエアなどのサイバー脅威を除去する。2010年設立、アメリカとシンガポールにも拠点。

Watefall Security Solutions
産業サイバーセキュリティ技術のグローバルリーダーの一社。既存のファイアウオールに代わる、一方向性セキュリティ・ゲートウエイは、通過不可能な壁を作り、産業用制御装置を遠隔からの攻撃から防御する。

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新井 均(あらい・ひとし)

NTT武蔵野電気通信研究所にて液晶デバイス関連の研究開発業務に従事後、外資系メーカー、新規参入通信事業者のマネジメントを歴任し、2007年ネクシム・コミュニケーションズ株式会社代表取締役に就任。2014年にネクシムの株式譲渡後、海外(主にイスラエル)企業の日本市場進出を支援するコンサル業務を開始。MITスローンスクール卒業。日本イスラエル親善協会ビジネス交流委員。E-mail: hitoshi.arai@alum.mit.edu