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月額90円から利用可能なIoT向け低容量プラン、IIJがフルMVNOで提供

2018.08.03

Updated by Naohisa Iwamoto on August 3, 2018, 06:25 am JST

IoTデバイスやセンサーなどからのデータ収集用途には、低容量で低コストの無線データ通信サービスが求められている。フルMVNOサービスを展開しているインターネットイニシアティブ(IIJ)も、こうした需要に対応するため1回線あたり月額90円から利用できる低料金のIoT向け通信プランの提供を始めた。

IoTやM2M用途に向けた低容量通信プランは、「IoT応援パック」の名称で提供する。自社でSIMの発行が可能なフルMVNOとしてIIJが法人向けに展開している「IIJモバイルサービス/タイプI」サービスのプランとして用意したもの。1回線あたりのデータ通信量が少ないセンサーなどを大量に使って、IoTソリューションを構築するケースなどに適したプランである。具体的には、河川の水位観測、機器故障の通知などの例を掲げている。

初期費用は1回線あたり500円で、1000回線単位の課金になる。月額費用は、回線維持費用とデータ通信費用に分かれる。回線維持費用は、回線が開通しているアクティブ時には75円/回線、回線を中断しているサスペンド時には30円/回線となる。データ通信費用は、パケットパックとして提供され、1000回線ごとに1GBまで1万5000円となる。データ通信量が超過した場合は1MBあたり30円がかかる。

1000回線利用時の月額費用を見ると、1000回線単位の契約で1GBのデータ通信容量をシェアした状況で、1回線あたり月額90円となる。アクティブ時の回線維持費用の月額75円と、データ通信費用の1万5000円を1000回線で割った月額15円を合計した計算である。IoTやM2Mサービス提供開始前、IoT機器の出荷前の在庫期間などは、IIJモバイルサービス/タイプIが備える「SIMライフサイクル管理」機能によって、月額費用がかからない。

【報道発表資料】
IIJ、フルMVNOのIoT/M2M向け低容量通信プラン「IoT応援パック」を提供開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。