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5Gの次世代へ、ドコモが100GHz超帯域の伝搬特性測定実験

2018.11.29

Updated by Naohisa Iwamoto on November 29, 2018, 06:25 am UTC

5Gでは、20Gbpsといった高速通信を実現する要件を満たすために現行のLTEよりも高い周波数帯域を利用する。しかし、5Gのさらに次世代となると、テラビット(1000Gbps)級の移動通信システムが想定され、その実現のためには5Gよりもさらに高い周波数帯を利用することが考えられる。NTTドコモとローデ・シュワルツは、そうした高い周波数帯の電波伝搬特性を測定・評価できる装置を開発して実験を開始した。

5Gでは、100GHzまでの周波数帯の利用が想定されているが、テラビット級の通信の実現を目指す5Gの次世代の移動通信では100GHzを超える周波数帯の利用が検討されている。一方、100GHz超の周波数帯の電波伝搬特性の詳細は明らかになっておらず、測定・解析の必要性があった。特に、人体や車両、樹木などの構造物の影響を受けやすいため、電波伝搬特性の解明が求められている。

ドコモとローデ・シュワルツは、100GHz超の移動体通信の電波伝搬特性を測定・評価できる「超広帯域チャネルサウンダ」という装置を世界で初めて開発した。超広帯域チャネルサウンダは、小型の装置でありながらミリ波帯(30G~300GHz)で最大2GHzの広い帯域幅で解析ができるほか、マルチタッチディスプレイを採用した使いやすいユーザーインタフェースを備える。

実験では、電波暗室に超広帯域チャネルサウンダを設置し、150GHzまでの周波数帯で人体による遮蔽の影響が測定・解析できることを確認した。今後は、さらに解析帯域幅を拡張する計画で、ミリ波帯の伝搬特性の解明と、次世代移動通信システムの性能評価を行っていく。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。