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必要なのは発想の瞬発力とストーリーテリング。パワポカラオケに行ってきた

2018.12.23

Updated by Ryo Shimizu on December 23, 2018, 08:27 am UTC

「パワポカラオケ」をご存知だろうか?
パワポカラオケとは、初見のスライドをそれっぽくプレゼンするという遊びで、昨年から注目を集めている。

今回参加したのは、増井雄一郎(@masuidrive)さんの呼びかけで株式会社HDEに集った50名、プレゼンター20名(プラス、追加プレゼンター10名)を囲むイベントで、角川アスキー総研の遠藤諭さんやセレボの美谷広海さんなどがパワポカラオケに挑戦した。ロジなどを担当したのはCodeCampの藤本大輔さん。

使われるスライドは、事前に参加者やオーディエンスから集められた画像をシャッフルしたもので、誰にも次にどんな画像が出てくるかわからない。

参加者はランダムなテーマを与えられ、出てくる画像に対してなんとか辻褄をあわせる。
5枚のスライドを3分で喋り切るというのもこの大会の特徴だ。

パワポカラオケには発想の瞬発力が必要な上、なんとか辻褄をあわせる高度なストーリーテリング能力も必要とされる。

かなりのプレゼン巧者も苦戦するし、運の要素に左右されるので全く先が読めないのがポイントである。

これが存外に面白い。
たぶん普通のカラオケでも敬遠する人がいるというのに、パワポカラオケは難易度においてさらにその上を行く。
でも楽しい。

僕はその昔、与えられたお題に対して9分間でプログラミングする「9minutes Coding Battle」というイベントをやっていたのだが、それよりも難しいかもしれない。

パワポカラオケにはまだ定まったルールややり方というのはないので、月一くらいでパワポカラオケに参加すると、良い頭の体操になるのではないかと思わされた。

今回は時間の都合上、普通のカラオケのように一人が何巡も歌うというわけにはいかないが、パワポカラオケの練習会とかを朝活でやってみてもいいかもしれない。本当は酒が入ってたほうが面白いけど。

僕もエキシビジョンで一回だけ挑戦させてもらったが、難しかった。与えられたテーマだとどうしても難しくなる。でも、それが逆に変に画面と融合して面白い内容になったりもする。もっと場数をこなしたい。

普段、他人の話をじっと聞いているのが苦手なので、この手のプレゼン大会は興味がなくなったらその時点で帰ってしまうのだが、パワポカラオケは最後まで飽きずにみることができた。これも、「次に何が起きるかその場の誰もわからない」という、ハラハラ・ドキドキ感の賜物かもしれない。

今回、意外にも「いいな」と思ったのは、パワポカラオケそのものというよりも「ドラ」である。
なぜかHDEのロビーにはドラが備え付けられていて、誰かのプレゼンが始まるときにミニスカサンタの司会が「グワーーン」と鳴らすのである。

これがなんとも心地よい。

お願いして僕も一回だけドラを鳴らさせてもらったが、実に気持ちがいい。
使える場面は忘年会や新年会などに限られるが、一社に一つはドラが必要なのではないかと思った。

パワポカラオケ、特にプログラマーやマーケッター、プランナーの類の人々はトレーニングとしてやったほうがいいのではないか。酒があるとなんでも笑えるが、やはりシラフでできるだけクレバーにやってほしい。

ブレインストーミングは日本の企業でも定着してきた感があるが、パワポカラオケは新しいブレインストーミングの手法として成長していけるのではないかと思う。

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清水 亮(しみず・りょう)

ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長CEO。1976年新潟県長岡市うまれ。6歳の頃からプログラミングを始め、16歳で3DCGライブラリを開発、以後、リアルタイム3DCG技術者としてのキャリアを歩むが、21歳より米MicrosoftにてDirectXの仕事に携わった後、99年、ドワンゴで携帯電話事業を立上げる。'03年より独立し、現職。'05年独立行政法人IPAより天才プログラマーとして認定される。

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