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AIのトレーニングに囚人労働を活用するフィンランド企業 ほか

AI News April 1st week,2019

2019.04.03

Updated by Wataru Nakamura on April 3, 2019, 11:35 am JST

マクドナルド、ドライブスルー用メニューの最適化にAIスタートアップを買収【CNN】
マクドナルドは米国時間3月25日、イスラエルのAIスタートアップであるダイナミック・イールド(Dynamic Yield)の買収に合意。買収額は3億ドル以上と伝えられている。マクドナルドは同社の技術を活用し、ドライブスルー用モニターの表示アイテムを天候や時間帯、店舗の忙しさなど様々な要素に基づいて最適化する。

原文:McDonald's is buying a startup that uses AI to try to make you spend more

グーグルが支援する中国AIスタートアップ、IPOを前に評価額は10億ドルへ【Bloomberg】
中国のモブボイ(Mobvoi)が10億ドル以上の評価額となり新たに1億ドルの資金調達完了に近づいているとする情報筋の話をBloombergが報道。モブボイは、グーグルが2010年の中国市場での検索エンジン撤退後に初めて同国で直接投資を行った企業で、音声検索サービスからスマートスピーカー、スマートウォッチまで幅広く事業を展開している。

原文:Google-Backed AI Startup Seeks $1 Billion Valuation Before Its IPO

ワーナーミュージック、AIスタートアップのアルゴリズムとレコード契約【Rolling Stone】
大手レコード会社のワーナーミュージックの新部門であるArts Music Divisionは今年1月、AIによってパーソナライズした音楽を製作する欧州スタートアップのエンデル(Endel)のアルゴリズムと20枚のアルバム販売で契約した。レコード会社とアルゴリズムのレコード・レーベル契約は世界初だといい、両者はすでに5枚のアルバム(『Clear Night』、『Rainy Night』、『Cloudy Afternoon』、『Cloudy Night』、『Foggy Morning』)をリリースしている。なお、エンデルにはアマゾンのアレクサ・ファンドのほか、日本のエイベックスなども投資している。

原文:Warner Music Group Signs an Algorithm to a Record Deal

「AI分野のゴッドファーザー」3人がチューリング賞を受賞【The Verge】
1990年代〜2000年代にAI研究の基礎を築いた3人の研究者が2018年度のチューリング賞を受賞。グーグルでも活躍するトロント大学教授のジェフリー・ヒントン氏、モントリオール大学教授のヨシュア・ベンジオ氏、ニューヨーク大学教授でフェイスブックのチーフAIサイエンティストも務めるヤン・ルカン氏の3人が「コンピューティング分野のノーベル賞」とも呼ばれる同賞に輝いた。

原文:‘Godfathers of AI’ honored with Turing Award, the Nobel Prize of computing

AIのトレーニングに囚人労働を活用するフィンランド企業【The Verge】
フィンランドのヴァイヌー(Vainu)というAIスタートアップが、AIアルゴリズムのトレーニングのためのデータ分類に国内の刑務所の囚人労働を活用しているという。この取り組みはフィンランドの刑務所を監督する政府機関のCriminal Sanctions Agency(CSA)との協力で行われているもので、労働の内容は「オンラインから収集された多数の記事を読み、その内容を分類する」というものだという。

原文:Inmates in Finland are training AI as part of prison labor

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。