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東京ビッグサイト 展示会 イメージ

IoTに適したWi-Fi「802.11ah」の実証実験が国内でスタート、まずワイヤレスジャパン会場で

2019.05.23

Updated by Naohisa Iwamoto on May 23, 2019, 06:25 am UTC

IoT向けの通信システムとして活用が期待される「IEEE 802.11ah」(Wi-Fi HaLow)を使った実証実験が国内で始まる。まず、2019年5月29日から開催されるイベント「ワイヤレスジャパン2019」(東京ビッグサイト)で公開実証実験を実施する。

802.11ahは、920MHz帯の周波数を利用する通信手段の1つ。既存のLPWA(Low Power Wide Area)方式と比べて、Wi-Fiファミリーの技術で伝送距離を拡大するほか、エンドツーエンドでユーザーが自由にネットワークを構築可能、数Mbpsクラスのスループットが得られるといった特徴がある。国内では電波の割当がなく利用ができなかったため、2018年11月にNTT東日本などが中心となって「802.11ah推進協議会」(AHPC)を発足。日本での導入促進を図ってきた。AHPCが2019年5月20日に実験試験局免許を取得したことから、実証実験を開始することになった。

実証実験はワイヤレスジャパン2019会場で、実際の電波を発信する公開実証実験として行われる。公開実証実験では、鳥獣害対策をユースケースとしてデモを行う。既存のLPWA方式ではスループットが低いことなどから実現が難しいような画像や映像の送受信や、既存Wi-Fiよりも長距離の伝送が可能であるといった802.11ahの優位性を確認できるようにする。

AHPCでは、802.11ahが長距離の伝送で高いスループットを得られる特徴を備えることから、産業、家庭、オフィスなどの多様な用途での課題解決につながると見る。今回の公開実証実験や今後の実証実験によって、国内での実用化や、ユースケースおよびビジネスの拡大につなげたい考えだ。

【報道発表資料】
IoTに最適なWi-Fi規格「IEEE802.11ah」日本初の実証実験開始!

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。