original image: Tierney / stock.adobe.com
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新型コロナウイルス感染症拡大は、私たちの生活を一変させた。人と人が普通にコミュニケーションを取ることそのものが、ウイルス感染の視点からはセキュリティリスクにつながるからだ。これはサイバーセキュリティでも同じこと。無防備にコミュニケーションを取ることはリスクであり、バーチャルなコミュニケーションが推奨される世の中になれば、必ずそこを突いたサイバー攻撃が広がる。
こうした状況で、セキュリティとは狭義の「防犯」や「コンピューターウイルス対策」にはとどまらない広範な意義を持つ。社会インフラを安全に守る、社会生活や企業活動を安全・安心に遂行する、個人がリアルな世界であれバーチャルな世界であれ危険から身を守って生活できる−−。セキュリティを万が一の際の対症療法のコストとして捉えるのではなく、今後の社会・産業を支える重要インフラとして捉えて投資する視点を持つことは重要だ。
サイバーセキュリティを中心にセキュリティの課題と解決について日本の知を集めて2020年9月から10月にかけて開催されたオンラインイベント「ジャパンセキュリティサミット2020」が、10月16日にファイナルデーを迎える。「Opening Dayシンポジウム」、「IISEC Days」「光輝会Days」など100を超える専門セッションが開催され、数千に上る「来場者」がセキュリティについて情報を交換した。情報セキュリティ大学院大学教授陣が登壇した『IISEC Days』ではサイバーセキュリティの先端の知見を、日本を代表するシニア世代および女性研究者による研究発表会でノーベル賞受賞学者 梶田隆章博士も登壇した『光輝会Days』では広義のセキュリティについて考えるヒントが多く与えられた。
ジャパンセキュリティサミット2020では、最終週を「Final Week」と銘打ち、これまで情報に接することができなかった方々に向けて集中配信することにした。全てのセッションの情報が10月8日〜16日の9日間に集約して配信する。セッションは「5Gセキュリティ」「サプライチェーンセキュリティ」「トラストサービス」「新社会基盤対応セキュリティ(ニューノーマル下のセキュリティ、テレワーク、オンライン診療など)」の4つのテーマに再編集し、興味のある分野の最新情報を入手できる。「Final Week」に参加し、これからの「セキュリティ」について考えるためのきっかけをつかみ取っていただきたい。
ジャパンセキュリティサミット2020「Final Week」視聴用のURLはこちらから
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