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LG、6G向けテラヘルツ波の都市部での商用化に向け新たな一歩

5G News Sep 4th. week, 2022

2022.09.22

Updated by Wataru Nakamura on September 22, 2022, 14:30 pm JST

韓国のLG電子は、6Gでの活用が期待されるテラヘルツ波(155G-175GHz)を用いて、屋外環境で320mの通信距離での無線データ送受信実験に成功したと発表した。同社は2021年8月、屋外100mの距離でのテラヘルツ無線通信に成功していた。

今回の実験は9月7日、ドイツ・ベルリンのフラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ研究所(HHI)で実施されたもの。超広帯域周波数を利用する6Gは、到達距離が非常に短く、送信から受信までの間に大きな電力喪失が発生する。このため、LGとフラウンホーファーHHI、フラウンホーファー応用固体物理学研究所(IAF)は、送信強度を高めるパワーアップと受信信号の品質を向上させる受信用低ノイズアンプを共同開発したという。

今回実験が行われた320mという距離は、都市部でのマクロセル用基地局の基準セルカバレッジである約250mを上回るものであり、この成功は都市部の屋内外における6Gテラヘルツ通信の商用化に向けた大きな一歩だという。

LG電子のKim Byoung-hoon CTOは「今回の実証実験の成功で、都市部の屋内外における毎秒1テラビット(TB)の6Gスピードの実現に一歩近付いた」とし、「LGは研究機関やイノベーターと協力し、6G技術におけるリーダーシップをさらに強固なものにしていく」とコメントしている。

[原文/関連情報]
LG Showcases Leadership in Next-Gen 6G THz Band Demonstration
LG claims win with 6G terahertz test in Germany
LG Records 6G THz Band Milestone

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。