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ドコモ、海外事業者向けにオープンRAN仮想化基地局の検証環境を拡充

2022.10.05

Updated by WirelessWire News編集部 on October 5, 2022, 16:22 pm JST

NTTドコモは2022年9月28日、異なるベンダーの機器を組み合わせて通信ネットワークを構築する「オープンRAN」の検証環境に、新たな構成の仮想化基地局を追加すると発表した。新たに検証を開始する仮想化基地局は、日本電気(NEC)の基地局ソフトウエア、米Red HatのRed Hat OpenShift、米Qualcomm Technologiesのアクセラレータ、米Hewlett Packard Enterprise(HPE)の汎用サーバーの組み合わせで構成する。オープンRAN向けに最適化した「Qualcomm X 100 5G RANアクセラレーターカード」と「HPE ProLiant DL110 Telcoサーバー」をドコモとして初めて採用し、システム性能と電力効率の向上を図る。

5Gが普及する中で、異なる通信機器ベンダーを自由に組み合わせて通信ネットワークを構築する「オープンRAN」に注目が集まっている。NTTドコモはオープンRANの普及に向けて、複数のベンダーの製品を組み合わせた仮想化基地局を検証する「シェアドオープンラボ(以下、本ラボ)」を2022年2月に開設。これまでに3種類の仮想化基地局の構成で検証環境を提供してきた。海外の通信事業者の多様なニーズに応えるため、新しい構成の検証環境を追加し、2023年以降に検証可能とする。

NTTドコモは2021年2月に、世界各国の通信機器ベンダー12社とともにオープンRANを推進する「5G オープンRANエコシステム」(OREC)を設立している。今回の新たな検証構成も、ORECに参加するパートナー企業の連携で実現。今後も仮想化基地局を構成する組み合わせを拡充し、2022年度中に仮想化基地局を商用化することを目指している。

[リリース]
オープン RAN の普及に向けて、仮想化基地局の検証環境を拡充

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