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トゥクトゥクも露店の野菜もキャッシュレス、急進するインドのデジタル決済

2023.11.21

Updated by WirelessWire News編集部 on November 21, 2023, 06:48 am JST

「お布施」もQRコードで

「あれ、現金がない!」

先日、筆者が住んでいるインド・バンガロールの食料品店で、買い物をしていたときのこと。現金で支払おうとしたが、財布に雀の涙ほどしか現金が入っていない事に気付いた。

盗まれた訳ではない。バンガロールに住んでいると、普段はキャッシュレス(主にスマホでの電子決済)生活を送っているため、現金を必要とする機会が少なく、持ち歩いていないのだ。

この食料品店でも、もちろんQRコードを読み取っての決済ができるが、自分のスマホのバッテリーが切れていたので、現金で支払おうとしたのだ(この時は、頻繁に買い物をする近所の店だったので、ツケで翌日支払いさせてもらった)。

このときは自分の不注意だったが、バンガロールで生活していると、本当に何でもキャッシュレスで購入できるので、現金を持つ必要性が全くない。

日本でも、コンビニなどの大手チェーン店の利用が多い場合は、現金を持たずに生活することが可能だろう。しかし、インドの場合は本当に隅々までキャッシュレス決済が行き渡っていて、ローカルの商店で飲む一杯10ルピー(約17円)のチャイ(冒頭の写真)や、路上の野菜マーケットでさえ、店先には横にQRコードが設置してあり、スキャンするだけで支払うことができる。

オートリキシャ(トゥクトゥク)も、運賃の支払いはデジタル決済可能。都市部では、ドライバーに自分のQRコードを提示され「現金ではなく、Paytmでお願い!」と言われることも頻繁にある。

ヒンドゥー教の寺院内にもQRコードが添付してあり、「デジタルお布施」まで出来るようになっている。

また、個人間での送金も(都市部では特に)デジタル送金が中心である。筆者がインドの友人達との食事や旅行の際、割り勘して支払う時は、決まってGoogle PayやPaytmで送金している。これらの決済アプリ上での送金も、銀行口座間の送金も手数料は無料である。

※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の抜粋です(この記事の全文を読む)。
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