カリフォルニア州パロアルトのテスラ・モータース(Tesla Motors)の電気自動車のワイヤレス・サービスはAT&Tが提供することになった。テスラの車にAT&Tのチップを埋め込み、17インチのタッチスクリーンでインターネット・アクセス、ナビゲーション、車内エンターテイメントなどを提供するほか、盗難車の位置情報サービスやロードサイド・アシスタンス、遠隔車両診断などのサービスも提供する。
テスラのモデルSは車載システムのプログラム・アップデートを充電中の夜間などに無線で行う。プレインストールされているセルラー・システムの通信料は、テスラのオーナーには見えない。つまり毎月チャージされるわけではない。ナビゲーション用の地図やデータのアップデートもセルラーを使ってきたが、データ速度が遅いことが課題とされていたようだ。
AT&Tとの提携では、LTEではなくHSPA+が使われる。ゼネラルモータースのOnStarのサービスはベライゾンが提供してきたが、今年の2月にAT&Tが契約を奪い取り、2015年モデルから切り替わる。テスラとの提携はAT&Tにとって今年2件目の自動車メーカーとのディールになる。
【参照情報】
・Tesla turns to AT&T to power its connected car strategy
・Tesla Now Connects Every Car To Internet Through AT&T Wireless, But It's Not 4G LTE
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちらNTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来」