• 執筆者一覧Contributors
  • メルマガ登録Newsletter
David BowieとTwiggy (1)/欧州学術事情(原正彦)

David BowieとTwiggy (1)/欧州学術事情(原正彦)

From London With Love

July 30, 2026

原 正彦 masahiko_hara

1980年東京工業大学・有機材料工学科卒業、83年修士修了、88年工学博士。81年から82年まで英国・マンチェスター大学・物理学科に留学。85年4月から理化学研究所の高分子化学研究室研究員。分子素子、エキゾチックナノ材料、局所時空間機能、創発機能、揺律機能などの研究チームを主管。理研-HYU連携研究センター長(韓国ソウル)、連携研究部門長、韓国・漢陽大学客員教授を歴任。2003年4月から東京工業大学教授。2023年4月からドイツ・アーヘン工科大学シニア・フェロウ。ロンドン芸術大学客員研究員、熊本大学大学院先導機構客員教授、韓国・全州大学客員教授、中国科学院国際フェロウなどを経て、現在、日本学術振興会(JSPS)ロンドン研究連絡センター長

私は、大学の教員を定年退職してから今年で3年が経ちました。ロンドンに来てからは1年経過しました。仕事も生活もいたって快適です(とは言いつつ、元々物価が高いことに加え、なんといっても円安が….)。特に仕事環境は、ある意味、極めて理想的です。長年欧州に住んでいる私の知り合いからは「それは1年目だからでしょうね」と言われています。そうなのかもしれません。まだよくわかっていません。

定年退職した次の日から日本を離れて、ドイツの大学にお世話になり、1年間シニアフェロウとして、シンクタンク的なプロジェクトに参加して、新しい研究課題を始めました。その後、韓国の大学にご縁があり、大学のゲストハウスに1年程住み、その間、2022年から関わっていた中国の研究所のフェロウの身分で、夏休みの期間中、北京でアパートを借りて滞在しました。そしてロンドンでの仕事にご縁があり、昨年の春からロンドンに住むようになった、というわけです。

韓国、中国は、やはりアジア圏ということもあり、今までも長年、日中韓+ASEANのプロジェクトを続けて来ましたので、住んでみて初めて感じることがありつつも、ある意味、想定の範囲内でした。一方で、私は普通よりは少しは多く、国際交流の仕事で欧米を行き来して来ましたが、実際にロンドンという現場で腰を落ち着けて仕事をしてみると、何て快適なことか、何て日本は難しい国だったのか、を実感することになりました。これは感覚的なことで、この違いは言葉で上手く表現できないのですが、この場を借りて、少しずつ、そのニュアンスを書き綴ってみたいと思います。

そして「それは1年目だから」と言う、ビギナーズラック的なことなのか、ちょうど1年が過ぎて、これからのシーズン2で想うこと、改めて観えて来ること、感じ方の変化などを報告して行くことが出来ればと思います。

見出しにある「David BowieとTwiggy」については次回から原稿を書いていきますが、まずはその前に「半導体量子デバイスの大規模スケール化と国際交流/国際共同研究の重要性(シュレディンガーの水曜日)」を8月5日に開催します。こちらで皆さんとお目にかかれれば幸いです。

Tags