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yomoyomo yomoyomo

雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。

黒電話と『1973年に生まれて』とらくらくホン

前回帰省した際に、実家でこなすべきミッションが一つありました。誰も使用しなくなって久しい固定電話の解約です。以前、NTTに問い合わせたところ、黒電話を返却する必要があると言われ、実家にそれが残っていないか確かめる必要がありました。少し探してみましたが、黒電話は見つかりません。

2023.08.08

美しい友情の終わり

先月、アメリカ合衆国政府による国際的な情報監視網を告発したエドワード・スノーデンの最初の暴露から10年経ち、我々は何を学んだかを問うRegisterの記事を読み、しばし物思いにふけってしまいました。

2023.07.19

ウェブをますます暗い森にし、人間の能力を増強する新しい仲間としての生成AI

自分の電子書籍に『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて』というタイトルをつけたワタシ的にも、オープンなウェブが生成AIに脅かされるという話は興味があるのですが、Oughtでプロダクトデザイナーを務めるマギー・アップルトンの「拡大する暗い森と生成AI」を思い出しました。

2023.06.19

人工知能規制、資本主義批判、民主主義再考

米上院の公聴会に召喚されたOpenAIのサム・アルトマンCEOが、「AIに規制は必要」と発言したことが話題になりました。ディープラーニング分野に多大な貢献をしたAI研究の第一人者であるジェフリー・ヒントンが、Googleを退社して「AIは人類の脅威になる」と警鐘を鳴らすのと合わせ、今のAIを巡る報道には不安をかきたてる浮足立った空気があります。

2023.05.22

AIは監視資本主義とデジタル封建主義を完成させるか

メレディス・ウィテカーによる「ChatGPTに代表される今話題のAIサービスの多くが、巨大な消費者市場から得られたデータ資源とそれを握るビッグテックへの権限の集中の結果生まれたもので、中立的でも民主的でもなく、倫理的な懸念がある」という指摘が話題になりました。

2023.04.13

米国の国家サイバーセキュリティ戦略とインフラとしてのオープンソース

米国のバイデン政権により発表された国家サイバーセキュリティ戦略では、「サイバーセキュリティは、我々の経済の基本機能、重要インフラの運用、民主主義並びに民主的制度の強靭さ、データや通信のプライバシー、そして国家防衛に欠かせない」として、5つの柱を掲げています。

2023.03.23

ブログメディアで頑固一徹に著作権の問題をえぐるグリン・ムーディの尊さ

今回はこのご時勢にブログを書き続け、気を吐いているWalled Cultureのグリン・ムーディを取り上げたいと思います。グリン・ムーディの名前を聞き、懐かしいと思うインターネット老人の方もいますでしょうか。

2023.02.11

インチキAIに騙されないために

「AI」は現状、関連性はあるがかなり異なる多くのアプリケーションを総称するアンブレラタームですが、不確実性や曖昧さが少ないアプリケーション、もしくは囲碁のようなルールが明確なゲーム分野では大きな進歩を遂げています。

2023.01.11

風上の人、スチュアート・ブランドの数奇な人生

実は、前回の「クリストファー・アレグザンダーと知の水脈の継承」にもスチュアート・ブランドの名前が出てきますが、思えばこの文章自体「批判的継承」がテーマでした。批判的継承には教養が必要であり、クリストファー・アレグザンダーと同じく広く後進に影響を与え、また何度も転身を重ねてきたスチュアート・ブランドの伝記本自体、一種の教養本として読めるのではないかと思い当たりました。

2022.12.15

クリストファー・アレグザンダーと知の水脈の継承

2022年もそろそろ終わりが見えてきましたが、今年もいろいろな方が亡くなりました。読者の皆さんそれぞれに、惜しく思う人がいるでしょう。

2022.11.15

日本でも重視されるべき「公益テクノロジー」とそのための人材

情報セキュリティ分野の第一人者のブルース・シュナイアーは、2019年あたりから「Public-Interest Technology(公益テクノロジー、公益のためのテクノロジー)」という言葉をよく使うようになりました。

2022.10.12

メディアとしてのメタバースのメッセージを(ニコラス・カーが底意地悪く)読み解く

次世代VRヘッドセットが発表されるバーチャルイベントMeta Connect 2022が来月開催されます。いまや「過度な期待」のピーク期に位置付けられるメタバースですが、Metaがどのように我々をメタバースに導こうとしているかを一歩引いて考えるのに面白いかと思い、ニコラス・カーの論考を紹介します。

2022.09.21