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科学・技術・芸術の社会実装Social Implement of STEAM

生きることの根幹「食」とデータの関係とは

週に数回、自宅の台所に立つ。といっても、大した料理を作るわけではなく、せいぜいあり合わせの食材を煮たり焼いたり、市販の総菜にひと手間加える程度だが、その際に大いに重宝しているのが、「バズレシピ」「まかないチャレンジ」「中華一筋」等々の各種の料理動画である。

2023.11.07

そのメール、全然相手に伝わっていないかも

つらい出来事があったとき、他人に慰められたくなることもあるでしょう。できれば会って話がしたい。ところが、直接会わなくても、電話で慰められるだけで、十分な効果があるようだという研究があります。

2023.11.02

経済成長の鍵は、システムの同質化にある

15世紀のドイツで、グーテンベルクが活版印刷術を改良して、文字は限られた人だけが読むものではなく、徐々にではあるが一般の人々が読むものに変わっていった。歴史家はこれを「グーテンベルク革命」と呼ぶ。

2023.10.31

人はDXで進化できるのか。巷にあふれる「進化」の誤解

「進化」というとポケモンのピチューがピカチュウに変化することを「進化」と表現しているように、なんらかの形態や性質が変わり、機能が向上することを指すように誤解されている。

2023.10.26

生成系AIの論点は「見かけ倒しの真理」にある

フーコー(M.Foucault)はその人生後半、いわゆる「性の歴史」に関する大きな研究計画の初期に、真理という言葉を前面に出した議論をしている。そのプロジェクトの内容は後に大幅に修正され、次の巻が出るのに8年もかかったというのは有名な話だ。

2023.10.24

フェイクニュースだと分かっているのにシェアしてしまう人々の心理

今回は「繰り返しのパワー」についてお話ししていこうと思います。繰り返されたものに対して、私たちは「なんか好き」という気持ちを抱きます。自分はそんなに単純じゃないよ、と思われるかもしれません。

2023.10.19

地方自治体が溜め込んだ膨大なデータがようやく生かされる。プロジェクトPLATEAUのまちづくり

「オリンピック・パラリンピック」の後に据えられた国家施策にDXが挙げられる。それもこれも次々と掲げられる目標の一つに過ぎないと思われるかもしれないが、この二つには大きな違いがある。

2023.10.17

どこへ行く、AIアート?

日々の会話の中で、我々はどうやって冗談や皮肉といった、少しひねった表現を理解するのだろうか。この問いに対して、斬新な答えを提供したのは、言語哲学者のグライス(P.Grice)である。

2023.10.12

雷の知識不足が犠牲者を生んだ「塩見岳落雷事故」の気象データを読む

2002年8月2日に起こった、南アルプスの塩見岳での落雷事故は具体的にどういうものだったのでしょうか。何時にどういう事故が起こって犠牲者がどのくらい出たのか、などの概要はどのようなものだったのでしょうか。

2023.10.10

「はかる」ことから考える、データの弱点

コロナ禍で体温測定は日常茶飯事となったが、珈琲スプーンではなく体温計を脇にはさんで「はかる」。昔懐かしい旧式の水銀温度計を脇に挟むこと3分。取り出してみると銀色の線分は赤く彩られた37℃の目盛まで伸びている。体温は37℃である。ほら確かに測れたではないか。でもよく考えてみよう。貴方が見たのは銀色の線であって、体温ではない。言い方を変えれば、水銀の長さを見ただけである。

2023.10.05

情報としてのアート NFTアートとキュレーション

近年、NFTアートが注目を集めている。これは、文字通りNFTを導入した新しいタイプのアートであり、史上初のNFTアートとされるケビン・マッコイの「Quantum」が発表されたのが2014年なので、その歴史はまだ10年にも満たないにもかかわらず、急速に影響力を拡大しつつある。

2023.10.03

テクノロジーは運を制御できるか、あるいは制御すべきか?

ピタゴラスやプラトンの昔から、哲学者たちは身体を、どちらかといえば自分たちを制限するものだと考えてきた。一方で、現象学や実存思想など、自分の身体を存在基盤ととらえる現代哲学もある。

2023.09.28