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科学・技術・芸術の社会実装Social Implement of STEAM

成熟した人間は、他人の助けを上手に借りて、人間関係のなかで生きていくことを楽しめる

映画「魔女の宅急便」(1989年)は、空前のバブル景気(1986-1991年)の真っ只中に公開された。日本の人々は浮かれ、華やかな消費社会が花開いていた。1985年には男女雇用機会均等法が制定され、女性の社会進出が声高に叫ばれ、フェミニズムが経済的自立をうたった。

2023.06.22

語り継がれず消えてしまう、もうひとつの東京

精神科医である筆者は、どちらかといえば平凡な人間であるが、縁あって研究者としてホームレスの人の支援に10年以上関わっている。現場で実際にホームレスの人を支援している人たちは尊敬すべき人々である。

2023.06.20

もはや国家権力と変わらない性能を有している民間の地球観測技術

いつでも地球観測衛星が地球全域を観測して、リアルタイムで地球に何が起きているかという情報を人々が共有する時代。我々はそんな時代の入り口に生きている。

2023.06.15

「データ管理の中立性から考えるデータ民主化」橋田浩一氏による講演概要(5月31日)

去る5月31日に実施したオンラインイベント「データ民主化の方法論 Democratic Data Day Spring 2023」における橋田氏の講演の一部を記事としてまとめたものです。映像は現在見逃し配信を実施しています。

2023.06.12

[6月26日開催] AIの主役はアルゴリズムではなく「データセット」だった! ChatGPTを作れなかった日本が目指すべきこれからのAI開発

AIはデータを「食って」駆動しているため、与えるデータによってアウトプットは大きく異なります。つまり、データセットはAIの性能を決定づけるもの。しかしながら、それが深く議論された機会はさほど多くはないのではないでしょうか。

2023.06.09

大雨が降り続けるとき、何が起こっているのか

梅雨の後半や台風シーズンになると、土砂降りの雨が何時間も続き、ときには雷を伴うこともある。このように長く降り続く大雨のことを「集中豪雨」という。この土砂降りの雨をもたらすのは、雷雲とも呼ばれる積乱雲である。

2023.06.05

使い手は設計者を爽快に裏切っていく。多種多様な切実さを逃さないために作るべきもの

都市計画の仕事をしていると、「都市ににぎわいを取り戻したいんです、どうしたらよいでしょうか?」と頼まれることがある。頼まれるたびに、いつもちょっと困った気持ちになる。

2023.06.01

単線的な物語がもたらす理解の狭隘化

「わらしべ長者」は誰でも一度は聞いたことがある。『宇治拾遺物語』巻七の「長谷寺参籠の男、利生に預かる事」が原話の一つだが、さまざまな伝承や異本があるし、絵本やアニメにもなっている。それでも、物語には共通する筋立てがある。

2023.05.30

実は謎多き梅雨前線

雨の日が続きがちな梅雨。梅雨はご存じの通り、梅雨前線によってもたらされる。前線とは性質の違う空気の塊どうしの境目であり、前線のある場所には雲が発生しやすい。梅雨前線は停滞前線と呼ばれる種類のものである。

2023.05.25

思考探索の時間を最適化していく? 美術館のデータ利用

データサイエンスへの社会的な関心が高まっている。その理由は、例えば来年開設が予定されている一橋大学のデータサイエンス系の新学部の概要に明らかだろう。

2023.05.23

ポストモダン論を見えなくした、SDGsという国際的キャンペーン

ポストモダン論は、一時期本邦も含めた人文社会系を中心に大いに流行したが、その用語自体は建築学上のモダニズム批判として始まり、それが社会の進歩といった「大きな物語」の終焉という形で一般化され、さらに別の潮流とも混じり合って大きく膨れ上がった。

2023.05.18

宗教と医療の協働は時代の要請である

EBMすなわち「根拠(エビデンス)に基づく医療」(英語ではEvidence-Based Medicine)という言葉を聞いたことがあるだろう。治療法A(例えば手術)と治療法B(例えば放射線療法)のどちらを選択するべきか、薬剤Cと薬剤Dのどちらを選択するべきか──こういった意思決定において、臨床研究をきちんと行って科学的に判断するべきだというものである。

2023.05.16