第37週は、なにはともあれiPhone 5の発表が最大のトピックだった。USでの発表に引き続き国内で発表、そして予約受付開始へとなだれ込んだ。さらに、ソフトバンクモバイルとKDDIは、iPhone 5の発売に合わせてLTEサービスを開始すると発表した。一連の動きが集中したところ、予約の受付時間になっても料金やプランなどが公式に発表されていないという前代未聞の状況が引き起こされた。ユーザーだけでなくキャリアーまでもが端末1台に振り回されている異常事態が浮き彫りになった。
2012.09.18
この週、毎月恒例の携帯電話・PHSの契約数の発表があった。電気通信事業者協会(TCA)に数値を公表している事業者で純増数が多かったのはUQコミュニケーションズで、24万5100件と3カ月連続の純増首位だった。携帯電話ではソフトバンクモバイルが21万7200件で8カ月連続の首位を守り、以下KDDI、NTTドコモの順で続いた。NTTドコモのLTEサービス「Xi」は107万6900件の純増で、総契約数を541万1400件まで伸ばした(関連記事:8月の契約数、3カ月連続でUQが純増首位に、Xiも過去最高の純増)。
2012.09.10
アップルとサムスン電子の訴訟が内外で話題となっている。前週末に米国ではサムスン電子に対して10億5000万ドルの損害賠償支払いを命じた判決が出たが、国内では8月31日に東京地裁がアップルの損害賠償請求を棄却する判決を言い渡している。国内の訴訟の争点は、「パソコンとの間で楽曲を同期する方法に係る特許権」。世界各国で繰り広げられているアップルとグーグルのAndroid陣営の代表としてのサムスン電子の訴訟合戦は、今後も両陣営のメンツをかけた闘いとして長引いていきそうだ。
2012.09.03
お盆休みが明けた第34週は、スマートフォンなどと連携して新しい使い方を提案する製品の発表が目についた。スマートフォンやインターネットと連携することで、既存製品の枠組みを超えた需要を狙う。狙うという意味では、女性にターゲットを絞ったスマートフォン向けのマルウエアも発見された。
2012.08.27
お盆休みを挟んだ第32〜33週だが、ニュースは枯れることなく流れてきた。ちょうどお盆休みの最中には、またしてもNTTドコモに通信トラブルが発生したとのニュースがあった。月次の契約数ではソフトバンクモバイルが携帯電話の純増首位をひた走るが、6月と7月はUQコミュニケーションズがその上を行く純増数を得ている。Xiも1カ月で100万純増という大きな伸びを示した。
2012.08.20
7月から8月へと月が変わったこの週、大手3社の最後となったソフトバンクの決算発表があり、増収増益の好調ぶりをアピール。NTTドコモは前週に続き、通信にトラブルがあり一時的に通話やデータ通信が利用しにくい状況になった。スマートフォンの利用者層を拡大に期待される「らくらくスマートフォン」が8月1日に発売、シニア向けの専門の講座が開講されている。
2012.08.06
この週はNTTドコモとKDDIの2012年度第1四半期の決算が発表された。いずれも営業利益が前年同期比を下回る減益決算だったが、通期への減益の影響はないとの予想をしている。NTTドコモのspモードで、今度は他人のメールアドレスを書き換えることが可能になるという事故が発生した。
2012.07.30
携帯電話の基本プランは2年の継続契約と引換に基本利用料を割り引く形のものが定着している。一方で、2年の契約満了時以外に解約すると9975円といった解約金を請求される。これを不当とした訴訟で、原告側の主張を一部認める判決が出た。そんな中で、キャリアーからは料金を割り引くキャンペーンや新しいサービスのアナウンスがなされている。
2012.07.23
前週に続き、九州地方を中心として記録的な大雨が生活に影響を及ぼしている。通信サービスにも影響があり、各社は災害用伝言板の運用などの対策に乗り出している。この週は、エリア整備の話題が集中して発表されている。つながるところが増えることは、ライフラインの確保の面でも望ましいこと。逆に、平時だけでなく災害時なども含めた携帯電話網への依存が強くなっていくことも示している。
2012.07.17
この週は九州などで大雨の被害があり、携帯電話事業者各社は災害救助法が適用された大分県の一部地域に通信料金などを支援する措置を取った。一方、業界のニュースとしては、契約数の統計数値の発表や、楽天の電子書籍サービス参入などのトピックがあった。
2012.07.09