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──iPadがユーザーにどんなインパクトを与えるかを考えるのに、どんなアプリが使われるのか、売れ筋になるのかというのはまずはずせないと思うんですが、いかがでしょうか。iPadならでは、というものはあるでしょうか。

林 : 今までいろいろなところでiPhoneについて何十回と講演してきて分かるんですが、iPhoneの何を魅力に感じるかというと、人によって全く違います。iPhoneで20万本のアプリがあって、iPad専用のものだけでも既に5000本のアプリがあります。バリエーションの広さ自体が魅力だという構造は、基本的には変わらないと思います。

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「nikkansports.com」日本のメディアで最初にiPadに対応した。

もちろん万人に響くものとして、出版関係、電子書籍関係、電子雑誌関係はあります。でも、本当に心に響いて、「やっぱりiPad、使わなきゃ」と思わせるアプリケーションというのは、人によって全然違います。ニッチな趣味を持っている人ほど飛びつきやすいということは言えると思います。というのは、(これだけアプリがあれば)ニッチを埋めてくれるものがまずありますから。

──林さんの心に響くのはどんなものでしたか?

林 : まず写真。見ているだけで楽しいですね。飛行機の中で映画を見るのも、これだけ画面が大きくてきれいだと楽しい。

あとは、基本的にこれ一枚ですんでしまうこと。プレゼンもできるし、まだ出来はいまいちなんだけれども、PDF校正ツールもあるので、どこにいっても、簡単に校正できちゃう。パソコンを持ち歩く必要がなくなるというのが、ライフスタイルとして惹かれるものがあります。

──外で何かやる時には、パソコンではなくこういうものになるということでしょうか。

林 : そうです。今パソコンを持ち歩いているのは、本を書いている最中だという理由もあるのだけど、それももしかしたら、いずれはiPadとオプションのキーボードだけ持ち歩けば済むかもしれない。iPadの画面上のキーボードは慣れればそれなりに速くはうてるけど、長時間うち続けるには向いてないです。ただのガラスの板ですから。

でも一通り何でもできますから、パソコンは家やオフィスで腰を落ち着けて作業するとき以外はあまり使わなくなります。全く新しいライフスタイルが開けてくるという可能性に共感するというか、うきうきしますね。

第一部:iPadがもたらす新しいユーザーエクスペリエンス
第二部:通信事業者・端末メーカーが生き残るには?(6月4日更新)

文:林 信行

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