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NTTドコモ、iチャネルやエリアメールなどをスマートフォン対応に

2011.05.16

Updated by Naohisa Iwamoto on May 16, 2011, 17:31 pm JST

NTTドコモは2011年5月16日、スマートフォン向けのサービスの拡充を発表した。急速に市場のスマートフォン化が進む中で、既存のiモードサービスをスマートフォンでも使いたいという要望などに応えるもの。iチャネルや、緊急地震速報を受けられるエリアメールの対応を夏モデルから始める。

(2011/08/02追記) 
 8/2現在の対応状況はこちら →各社スマートフォンの緊急地震速報対応状況

▼スマートフォン対応サービスのロードマップ
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まず、iチャネルのスマートフォン対応を進める。スマートフォンにも対応して欲しいという要望が多いといい、6月からAndroidスマートフォンで対応を開始する。iモード携帯電話では文字のテロップが流れるだけだったiチャネルの表示も、スマートフォンの大画面を生かして「画像+文字」の表示に変更、さらに見やすくした。また、メロディコールとGガイド番組表も夏モデルから対応する。

次に、夏モデルで対応を開始するのがエリアメール。緊急地震速報の受信に必要なサービスで、夏モデルではソフトウエアをダウンロードすることで対応が可能になる。CBS方式のエリアメールに対応する。冬モデル以降は、エリアメール機能を搭載した状態で発売する予定。また既存のスマートフォンも今後ソフトウエアのダウンロードで対応できるようにする。より高機能なETWS方式のエリアメールは、冬モデルのXi端末で搭載する計画だという。

▼エリアメールの対応
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冬モデル以降では、iモードの課金・認証の仕組みをスマートフォンでも利用できるようにする。これにより、3000社のコンテンツプロバイダと協力して提供してきたコンテンツを、スマートフォンでも利用できるプラットフォームができることになる。スマートフォンでiモードと同じコンテンツを利用できる上、iモードでマイメニュー登録をした公式サイトをスマートフォンでも継続して使えるようになる大きなメリットが得られる。iコンシェルのスマートフォン対応も冬モデル以降のロードマップに上っている。

▼iモードの課金・認証とマイメニューをスマートフォンで
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これについてNTTドコモの山田隆持社長は、「フィーチャーフォンではたくさんのサービスを使っていただいている。スマートフォンでもiモードと同様の機能があればというお客さんがたくさんいる。今年度はスマートフォン600万台を目標としているが、こうしたサービスの対応は目標達成への有力な武器になる」とその効果を力説した。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。