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衆議院議員選挙候補者アンケート

2012.11.30

Updated by WirelessWire News編集部 on November 30, 2012, 12:50 pm JST

民主党の情報通信議員連盟と自民党のIT戦略委員会メンバーを中心に、今回の衆議院議員総選挙に立候補を予定している両党の候補者38名に対して、アンケートを依頼した。質問は以下である。

Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。

Q2.以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進・反対・中立)とご意見をお聞かせください。

Q2-1ネットサービス・通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
Q2-2.ビッグデータ利活用について
Q2-3.周波数オークションについて
Q2-4.選挙運動におけるインターネットの活用について

11月20日から27日までの回答期間内に回答のあった9名について、以下回答を写真も含めそのまま掲載する。写真もご提供いただいた場合は合わせて掲載している。

[構成:WirelessWire News編集部 / 協力:株式会社 企]

柴山 昌彦氏 (自民党・埼玉八区)

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Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。

インターネット選挙運動の解禁。現在の自民党案を中心として取りまとめを進めたい。

Q2.以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進・反対・中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1.ネットサービス・通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
反対。個人情報は原則として本人が管理するものであり、公益を超えて広範な(本人の意思に反する)利用をもたらすおそれのあるネット・通信事業者の参入には慎重であるべき。
Q2-2.ビッグデータ利活用について
推進。社会や経済(マクロ・ミクロ)予測、病気予防、犯罪対策、などに有効活用できる。プライバシー対策を十分行えるなら進めるべき。
Q2-3.周波数オークションについて
中立。有限性を前提とした場合、公益上問題ないかのチェックが必要
Q2-4.選挙運動におけるインターネットの活用について
推進。候補者の政策や人柄を深く理解でき、金のかからない選挙にもつながる。

三村 和也氏(民主党・神奈川二区)

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Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。
・マイナンバー制度の導入
・電子政府の国際的競争力の強化
等により、徹底した行政改革を進める。

Q2.以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進・反対・中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1ネットサービス・通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
個人情報保護法は、運用面等で、幾つかの問題点が指摘されていますが、業者による、個人情報の利用に関しては、慎重な対応であるべきと考えます。
Q2-2ビッグデータ利活用について
ビッグデータの活用は、国政的な潮流にもなっており、各種産業の競争力を強化するためにも、基本推進すべきです。
しかし、プライバシーやセキュリティー問題等に繋がりやすい側面があるだけに、問題を最小限にするための遵守すべきルール作り、また、情報の安全度を上げる、セキュリティ技術の開発も同時並行で進めなければなりません。
Q2-3周波数オークションについて
○立場:中立
推進すべきです。最大限広範囲に、周波数オークションを活用すべきです。
時代に即した電波利用の適正化にも繋がりますし、ひいては利用者である国民の利益にも繋がります。
Q2-4選挙運動におけるインターネットの活用について
推進すべきです。全面的に活用できるようすべきと考えます。選挙における、インターネットの活用は、資力による差異が比較的付きにくく、平等公平の理念に沿うと思います。ただ、ネガティブキャンペーンの防止等、起こりうる問題に関しては、事前にガイドラインを定めた上で、例外的措置として、対処すべきと考えます。

勝又 恒一郎氏(民主党・神奈川三区)

Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。
・個人情報の漏洩、外部からの不正アクセスやウィルスについての対策が重点課題だと思います
・情報の共有化と共有した情報の有効活用

Q2.以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進・反対・中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1 ネットサービス、通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
・推進
Q2-2 ビッグデータ利活用について
・推進をするけれども、ただし情報のセキュリティについて十分な対策が必要だと認識しています。
Q2-3 周波数オークションについて
・推進
Q2-4 選挙運動におけるインターネットの活用について
・推進
===

奥田 健氏(民主党・石川一区)

Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。
現在検討中
Q2.以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進・反対・中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1 ネットサービス・通信事業者のサービスにおける個人情報利用について 
中立
Q2-2 ビッグデータ利活用について 
中立
Q2-3 周波数オークションについて
中立
Q2-4 選挙運動におけるインターネットの利活用について 
中立

馳 浩氏(自民党・石川一区)

Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。
「復興・防災」「経済成長」「安心・安全」を重点課題とし、以下の点に取り組みます。
●情報インフラ整備の強化と災害時の即応能力の促進に努めます。
●重要インフラの防御態勢を整備します。
● I C T による復興と経済成長の両立を図ります。
●社会全体のICT化を推進します。
●サイバーセキュリティの対策の強化を図ります。

Q2 以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進、反対、中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1 ネットサービス、通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
経済成長の基盤として情報通信産業の振興は必要です。ただし、使用者の安全を守るため、個人情報保護とセキュリティ対策への配慮が必要です。
Q2-2 ビッグデータ利活用について
推進
社会全体のICT化を推進します。
Q2-3 周波数オークションについて
反対
透明で迅速な周波数の割り当てを推進します。しかし、オークション制度は反対です。
Q2-4 選挙運動におけるインターネットの活用について
推進
有権者への候補者情報の提供、国民の政治への参加意識の向上等を図るため、インターネット等を利用した選挙運動の解禁には賛成です。

高市 早苗氏(自民党・奈良二区)

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Q1 情報通信政策での震点課題として取絡みたいテーマと、どのように取組むのかをお聞かせください。
【A】自民党は、「復興・防災」「経済成長」「安心・安全」を重要課題として、主に以下の観点に取り組みます。
・重要インフラの防御態勢を整備します。
・情報インフラ整備の強化と災害時の即応能力の促進に努めます。
・ICTによる復興と経済成長の両立を留ります。
・社会全体のICT化を推進します。
・サイバーセキュリティの対策の強化を留ります。

Q2 以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進、反対、中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1 ネットサービス、通信事業者のサービスにおける他人情報利用について
【A】経済成長の基盤として情報通信産業の振興は必要です。ただし、使用者の安全を守るため、個人情報保護とセキュリティ対策への配慮が必要です。
Q2-2 ビッグデータ利活用について
【A]推進します。自民党は、社会全体のICT化を推進します。
Q2-3 周波数オークションについて
【A】透明で迅速な周波数の割り当てを推進します。しかし、オークション制度は反対です。
Q2-4 選挙運転におけるインターネットの活用について
【A]有権者への候補者情報の提供、国民の政治への参加意識の向上等を図るため、インターネット等を利用した選挙運動の解禁には賛成です。ただし、「なりすまし対策」など、公正な選挙が行われる為のルール作りは必要です。

===

橋本 岳氏(自民党・岡山四区)

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Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。
取り組みたいテーマ:
著作権法、公職選挙法、薬事法など、ネットを想定しない既存の規制立法について、いかにネットが存在する現在社会にfitさせるか。
どのように取り組むのか:
透明性を確保した上でステークホルダー間で合意形成を図る場を設け、成案を得る。

Q2.以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進・反対・中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1ネットサービス・通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
○立場:中立
○意見:原則として、具体的な個人的ないし社会的不利益が無い場合、立法府ないし行政府としてこれを規制する理由はない。また事業者の適法な範囲での経済活動上の創意工夫を立法府ないし行政府が特に推進するのも適当ではない。
とはいえ個人情報が利用されていることを意識しない消費者が多い現実からすれば、もう少し事例が積みあがった段階で規制的に関与していくことになるのではないか。
Q2-2ビッグデータ利活用について
○立場:中立
○意見: Q2-1の回答と同じ。
Q2-3周波数オークションについて
○立場:中立
○意見:現行と比較して客観性の向上などメリットがあるのは認識。個人的には導入による影響をもう少し理解・納得したいため、結論が出せていない。
Q2-4選挙運動におけるインターネットの活用について
○立場:賛成
○意見:たとえば選挙期間中の演説会をWebやtwitterなどで告知できない今の法律はどう考えても不合理。しかし「メディアの質・量を制限することで選挙機会の公平を担保する」という公職選挙法の趣旨とインターネットは相性の悪い組み合わせであるのも事実であり、「どこまでを許すのか」のコンセンサスを作るのは苦労するだろう。

瀬戸 隆一氏(自民党・香川二区)

Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。
・情報流通を促進して、既存産業を効率化する

Q2 以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進、反対、中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1 ネットサービス、通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
個人情報の取得にあたっては、適法かつ公正な手段を用いる
Q2-2 ビッグデータ利活用について
データを効果的に活用し、経営や収益、成長を把握し改善につなげていく
Q2-3 周波数オークションについて
公平で効率的な電波利用が促進され、国庫収入により国民の共有財産として有効活用される
Q2-4 選挙運動におけるインターネットの活用について
解禁が見送られた

金子 恭之氏(自民党・熊本五区)

Q1.情報通信政策での重点課題として取り組みたいテーマと、どのように取り組むのかをお聞かせください。
・重要インフラの防御態勢を整備します。
・情報インフラの整備の強化と災害時の即応能力の促進に努める。
・ICTによる復興と経済成長の両立を図ります。
・社会全体のICT化を推進します。
・サイバーセキュリティ対策の強化を図ります。

Q2 以下のテーマについて、ご自身のお立場(推進、反対、中立)とご意見をお聞かせください。
Q2-1 ネットサービス、通信事業者のサービスにおける個人情報利用について
経済成長の基盤として情報通信産業の振興は必要です。ただし、使用者の安全を守るため、個人情報保護とセキュリティ対策への配慮が必要です。
Q2-2 ビッグデータ利活用について
推進します。自民党は、社会全体のICTを推進します。
Q2-3 周波数オークションについて
透明な迅速な周波数の割り当てを推進します。しかし、オークション制度は反対です。
Q2-4 選挙運動におけるインターネットの活用について
有権者への候補者情報の提供、国民の政治への参加意識の向上等を図るため、インターネット等を利用した選挙運動の解禁は賛成です。

12月16日(日)は投票日です。

通信業界に関連の深い政策について、投票前にあらためて確認してみよう。

第46回衆議院議員総選挙:民主党・自民党の情報通信政策

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