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サムスン「Galaxy Gear」、発売から2か月間で80万台を「出荷」- 実売数は不明

2013.11.20

Updated by WirelessWire News編集部 on November 20, 2013, 11:01 am JST

GALAXY Gear | SAMSUNG
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サムスン(Samsung)が、今年9月下旬に発売したスマートウォッチ「Galaxy Gear」の売れ行きについて、出荷台数が約2か月間で80万台を超えたとする同社幹部の話が複数の媒体で報じられている。

The Vergeによると、この「80万台」という数字は、Reutersが米国時間19日付の記事で「販売台数」と報じていたが、その後韓国の新聞Yonhapがこれを「出荷台数」としていたもので、The Vergeがサムスンに問い合わせた結果「出荷台数」であることが確認されたという。なお、BusinessKoreaという媒体には18日に、「Galaxy Gear」の実売数について「推定5万台足らず」とする話も掲載されていたが、ただし情報の出所は明かされていない。また現時点で同端末の実売数も明らかにされていない。

Galaxy Gearはリリース直後から、価格設定や、機能の少なさ、バッテリー駆動時間の短さ、対応スマートフォンが限られていること(発売時点で「Galaxy Note3」のみ)などから、多くの専門家が否定的な評価を下していた。しかし、サムスンはマーケティングに多額の資金を投入しているほか、同社のスマートフォンを購入したユーザーにGalaxy Gearを割引料金で提供するなどのキャンペーンも行っている。また年末商戦に向けてさらにプロモーションを増やしていく考えも示している。そのほか、同社は同端末向けのアップデートを先ごろ提供開始しており、このなかでは、通知回りの機能が改善されたほか、新たに「Galaxy S4」が対応端末に加わっている。

サムスンについては以前にもスマートフォンの売れ行きについて、出荷台数と実売台数とを明確に区分せずに公表してメディアから追求されたことがあり、一時は実売数を明かさないようにした時期もあった。また、最近では一部の製品について、主に需要の弱さに対する疑問を打ち消すために実売数を公表することもある、とこの話題に触れたCNETは指摘している。なお同記事には、「5万台というのは誤差の範囲」「Galaxy Gearのようなスマートウォッチは新しいジャンルの製品であり、ほんとうに市場があるかどうかは第2〜3世代の製品が出るまでわからない」などとするアナリストのコメントも引用されている。

またQUARTZでは、サムスンの公称出荷台数とBusinessKoreaの推定実売台数との間に75万台もの差がある点に注目し、市販価格を元にした試算額で2億2500万ドル相当の流通在庫が存在している可能性もあると指摘している。

【参照情報】
Samsung defies critics, ships 800,000 Galaxy Gear smartwatches in two months - The Verge
No, Galaxy Gear could still be massive flop - CNET
Samsung's Galaxy Gear didn't "sell" 800,000 units, and it could be as big a flop as Microsoft Surface - QUARTZ
Samsung Elec says Gear smartwatch sales hit 800,000 in two months - Reuters
Are the Revolutionary Products Just Pilots? - BusinessKorea

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