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外国人は「お店で無料のWi-Fiを」:NTT東日本の光ステーション

2014.03.24

Updated by Hitoshi Sato on March 24, 2014, 15:26 pm UTC

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(「秋フェス2014春」で、NTT東日本の「Free Wi-Fi」イベント会場で、Tシャツをもらって記念撮影する外国人観光客)

秋葉原はかつてのように「電化製品の街」だけでなく現在ではアニメやメイドカフェなど日本のクールなポップカルチャーの発信地として外国でも有名で、外国人の観光客も多い。その秋葉原で2014年3月23日まで開催されていた「秋フェス2014春」において、NTT東日本が外国人向けの無料Wi-Fiのキャンペーンを行い、同社が提供する「光ステーション」による「Free Wi-Fi」の利用を呼び掛けていた。

店舗・施設内に「光ステーション」を設置することで、国内外の来訪者にWi-Fi環境を提供できる。空港や観光案内所等で、外国人は観光客専用のIDとパスワードを渡される。それらをスマートフォンやラップトップに入力するだけでWi-Fiに接続が可能で、2週間無料で利用できる。

「おもてなし」集客ツールとしての無料Wi-Fi

観光庁は2013年12月、2013年の訪日外国人客数が初めて年間1,000万人を突破したと発表した。これまで過去最高だったのは2010年の861万人で、これを2013年12月20日時点で16%上回った。東京でオリンピックが開催される2020年には2,000万人を目指している。

一方で、日本を訪問する外国人の不満として「無料公衆無線LAN(Wi-Fi)環境」があげられている。観光庁が平成23年に実施した調査によると、旅行中困ったこととして「無料公衆無線LAN環境」が36.7%と最も多い。また最も困ったことも同様に23.9%と最も多い。日本に来る外国人のうち3人に1人が日本のWi-Fi環境に困っているのだ。

現在、多くの場所で無料でのWi-Fi接続が増加している。それでもまだまだ多くの店舗では無料Wi-Fiの利用ができない。外国人は高い国際ローミングを使ってまでインターネットにアクセスしたくはない。東京を歩いて疲れたら、ちょっとコーヒーを飲むついでに無料で簡単にネットにアクセスしたいだけなのだ。その時に「無料でWi-Fiを使える店」と「使えない店」があったら、「無料でWi-Fiを使える店」に入るであろう。

無料でWi-Fiが利用できることは、お店にとっては外国人を呼び込むための重要な集客ツールである。Wi-Fiを利用するために滞在中にまたその店に足を運んでくれる可能性も高い。
2014年3月時点で、東日本エリアで既に約45,000か所の光ステーションのエリアがある。これからもどんどん拡大していくことが期待される。そしてせっかくの重要な集客ツールであるのだから、お店側は「外国人は無料でWi-Fiが利用できる」ことをもっと積極的にアピールしていくべきであろう。

訪日外国人に自分の店舗に足を運んでもらうために無料でのWi-Fiの提供というのは、これからの東京においては重要な「おもてなし」集客ツールになってくる。

▼「秋フェス2014春」で、NTT東日本の「Free Wi-Fi」イベント会場
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▼「秋フェス2014春」で、NTT東日本の「Free Wi-Fi」イベント会場を訪れた外国人。記事冒頭の写真は、このTシャツをもらい、メイドコスプレの日本人と記念撮影したもの。
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【参照情報】
・NTT東日本の「Free Wi-Fi」光ステーション
光ステーション説明
外国人向け説明

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。