NTT、SDNソフトウエアスイッチ「Lagopus」をオープンソースとして公開へ
2014.06.06
Updated by Naohisa Iwamoto on June 6, 2014, 20:19 pm JST
2014.06.06
Updated by Naohisa Iwamoto on June 6, 2014, 20:19 pm JST
NTTは2014年6月6日、OpenFlow仕様に準拠したSDNソフトウエアスイッチ「Lagopus」を、2014年7月にオープンソースソフトウエア(OSS)として公開すると発表した。SDN(Software Defined Networking)/NFV(Network Functions Virtualization)が注目される中で、OSSを活用したビジネスマーケットの拡大を推進しSDN/NFVに関わる技術発展とビジネスの活性化を目指す。
Lagopusは、データセンタから広域ネットワークまで適用可能な性能と機能を備えるSDNソフトウエアスイッチ。OpenFlowの最新仕様に準拠し、100万フロー制御ルールのサポートや10Gbpsの通信性能を備える高性能SDNソフトウエアスイッチだという。これまでLagopusは、未来ねっと研究所が研究開発を進めており、2013年12月にプロトタイプが開発された。今回は、プロトタイプのLagopusを改良して一般利用が可能なレベルに達したと判断し、LagopusをOSSとして公開することになった。OSS化により企業や研究機関、大学などでのSDNの適用および研究開発の活性化を目指すとする。
NTTグループでは、SDNコントローラーの「Ryu SDN Framework」を、NTT研究所のソフトウェアイノベーションセンタ(SIC)が2012年にOSSとして公開している。Ryu SDN FrameworkとLagopusをともにOSSとして公開することで、SDNのエコシステムの拡大に役立てたい考えだ。併せて未来ねっと研究所とSICは、開発者と利用者の連携の場として、SDNコントローラーのRyu SDN Frameworkを活用したSDNスイッチのテストセンターを設立することもアナウンスした。
【報道発表資料】
・世界最高性能のSDNソフトウェアスイッチをオープンソースソフトウェアとして公開
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