クリスマス

[2015年第51週]ドコモがIoT向サービス、ソフトバンクはIoT体験スペース、三井住友銀行がWindows 10 Mobile実証へ

2015.12.21

Updated by Naohisa Iwamoto on 12月 21, 2015, 13:50 pm JST

クリスマスから年末年始が視野に入ってきた12月中旬となったが、IoTやモバイル関連のニュースは欠かすことがない。IoTではドコモが法人向けにクラウドサービスを提供するほか、ソフトバンクはIoT製品を体験できるスペースを開設するなど、普及に向けた取り組みが続く。三井住友銀行とマイクロソフトが共同で、Windows 10 Mobileを業務支援システムに利用するための技術検証を行うというニュースもあった。

IoTの広がりに向けサービスや体験スペースなどの提供

まず、IoT関連のトピックから紹介する。NTTドコモは、日本システムウエア(以下NSW)が提供する「Toami」(トアミ)を活用した新たなIoTクラウドサービス「Toami for DOCOMO」の販売を法人向けに開始した。「Toami」は、クラウド上で簡易にシステムを構築できるIoTクラウドプラットフォーム。「Toami for DOCOMO」では、主要なメニューを選定してパッケージ化したほか、管理に必要な機能をユーザーが設定するだけですぐに使えるようにした。IoTの導入の期間短縮やコスト削減を可能にする(報道発表資料:法人向けIoTクラウドサービス「Toami for DOCOMO」を販売開始)。

ソフトバンクは、最新のIoT製品を体験できるスペース「TECH CAFE」(テックカフェ)を、「ワイモバイル六本木 Internet Park」「ワイモバイル心斎橋筋」の両店舗にオープンした。「TECH CAFE」では、片手で静止画や動画の撮影ができるアクションカメラ「HTC Re Diplo」(HTC製)や、Wi-Fiで遠隔操作が可能なロボットカメラ「appbot LINK」(VARRAM SYSTEM製)、超軽量、超小型のBluetoothイヤホン「EARIN」(EARIN製)など、最新のIoT製品の体験を通じて、IoTの魅力を発信するとしている(報道発表資料:最新IoT製品の体験スペース「TECH CAFE」を六本木と心斎橋に12月18日よりオープン)。

ユビキタスとマゼランシステムズジャパン(以下、マゼラン)は、「クラウドを活用した高精度位置測位ソリューション」の実現に関する業務提携に合意した。ユビキタスのIoTクラウドプラットフォームと、マゼランの高精度衛星位置測位ソリューションを連携し、自動運転やモニタリングに必要な位置情報と各種センサー情報や映像情報などをパッケージ化して提供する。

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業務提携にあたり、ユビキタスはマゼランの第三者割当増資を引き受け、6000万円の出資を行う(関連記事:ユビキタスとマゼランシステムズジャパンが資本業務提携 IoTクラウドとリアルタイム高精度測位ソリューション融合目指す)。

新技術の活用、内外で社内システムから端末まで

Windows 10 Mobileの法人利用の動向から。三井住友銀行は、日本マイクロソフトの「Windows 10 Mobile」を搭載したスマートフォンの活用に向けた技術検証に着手する。同行は、「Windows 10 Mobile」搭載したスマートフォンによるワークプレイス環境を検討し、勤務場所や利用シーンなどの働き方に応じて、メールなどの行内システムをセキュアに利用できる環境の技術検証を実施する。主な特徴は、モバイル端末をモニターに接続してパソコンのように使える「Continuum」の活用、マイクロソフトが提供するクラウド環境「Microsoft Azure」の活用の2点だ(報道発表資料:株式会社三井住友銀行における「Windows 10 Mobile」を活用した技術検証について)。

日本発の技術が海外のスマートフォンに採用へ。画像処理技術の研究開発および製品開発などを手掛けるモルフォは、同社のダイナミックレンジ補正技術「Morpho HDR」が、スペインのスマートフォンメーカーBQの「Aquaris M」シリーズへ搭載されたとアナウンスした。Morpho HDRは、手持ちでもゴーストや位置ズレのない高品質のHDR画像をユーザーに提供する技術。今後、BQのその他モデルのスマートフォンにも順次搭載される予定だ(報道発表資料:モルフォの“Morpho HDR”がスペインのスマートフォンメーカーBQの「Aquaris M」シリーズへ搭載)。

聴覚に障害がある人と健聴者のコミュニケーションの支援に音声認識エンジンの技術を活用。ソフトバンクは、音声を文字に変換してコミュニケーションをサポートするアプリ「こえ文字トーク」の提供を開始したと発表した。

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主な機能は、聴覚に障害がある人と健聴者との二者間のコミュニケーションをサポートする「1対1でトーク」、複数のスマートフォンで会話内容を文字にして共有できる「グループでトーク」、周囲の音を調整して増幅する「音量を増幅」--の3つである(関連記事:ソフトバンク、聴覚に障害がある人との会話をサポートするアプリ「こえ文字トーク」)。

iPhoneをプリペイドで、余ったパケットをみんなでシェア

サービス関連のトピックを見ていこう。ソフトバンクは、「iPhone 5」の整備済製品を同社のプリペイドサービスの対応機種として販売する。月額の基本使用料が無料で、使う分の料金を前払いする「シンプルスタイル」向けで、提供する端末はiPhone 5 16GBの整備済製品。端末価格は税抜き2万9800円で、無料チャージ額が1万円分含まれる。契約は、新規またはMNPとなる(関連記事:ソフトバンク、「iPhone 5」をプリペイドサービス向けに販売)。

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ケイ・オプティコムは、全国のmineoユーザーが余ったパケットをシェアして利用できるようにする新機能「フリータンク」の提供を発表した。利用には、コミュニティサイト「マイネ王」の会員登録が必要だが、条件はこれだけ。また、コミュニティサイト「マイネ王」の投稿やコメントに対してパケットをプレゼントする「チップ」も提供する(関連記事:余ったパケットをユーザー間で融通し合える「フリータンク」、mineoが提供)。

最後に市場動向のトピック。ニールセンは、2015年のパソコンとスマートフォンの2スクリーンにおけるインターネット利用者数ランキングを発表した。インターネットサービスでは、パソコンからの利用者数は減少しているのに対して、スマートフォンからの利用が増える傾向。スマートフォンアプリでは、LINEの利用者数が3年連続首位という結果だった。また、利用者数トップ50アプリの中で、対前年増加率が最も高かったのは「メルカリ」の211%増だった(関連記事:スマホアプリ利用者数は「LINE」が首位、増加率は「メルカリ」--ニールセン)。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。