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ペンと大画面の使いやすさを提案--写真で見るGalaxy Note8

2017.09.07

Updated by Naohisa Iwamoto on 9月 7, 2017, 12:08 pm JST

サムスン電子が8月にニューヨークで発表したGalaxyシリーズのフラッグシップモデル「Galaxy Note8」。その姿を写真で紹介する。

▼大画面の威圧感が少ないGalaxy Note820170907_samsung001

スリムな6.3インチにSペンを搭載

Galaxy Noteシリーズは、これまでもその時代のスマートフォンよりも一回り大型のディスプレイと、ペン入力が可能な操作スタイルで人気があった。国内ではGalaxy Note5が現時点では最後の製品で、5.7インチの16:9比率のディスプレイを搭載していた。Galaxy Note8は、6.3インチの18:5:9比率のInfinity Displayを搭載する。画面の面積は14%増えているにもかかわらず、極限までフレームを減らしたボディの端末幅は76.1mmから74.8mmへと減少している。

▼左からGalaxy S8、S8+、Note820170907_samsung002

と、前の世代のGalaxy Noteと比較するよりも、現行のスマートフォンのInfinity Display搭載の大画面モデルであるGalaxy S8+との比較のほうが、現在ではイメージしやすそうだ。Galaxy S8+は6.2インチの18.5:9比率のディスプレイを搭載した大画面スマートフォン。Galaxy Note8のほうが画面は0.1インチ大きく、幅が73.4mmから74.8mmへと1.4mmだけ広がっている。いずれにしても大型のスマートフォンでありコンパクトとは言い難いけれど、画面の大きさからすると手に馴染みやすいサイズに収めている。写真ではなかなか伝えにくいが、画面の大きさは印象的なほどで、横画面にして動画を見ると引き込まれるような感じすら覚える。

▼左がNote8、右がS8+。Note8のほうが四隅もディスプレイのエッジもスクエアなことがわかる20170907_samsung003

Galaxy S8/S8+と比べると、デザインはよりスクエアになっている。四隅は、大きな半径のラウンドシェイプで流れるようなS8/S8+よりも、少し円の半径が小さくカチッとした印象がある。画面の両端のEdgeデザインも、表面・裏面ともになだらかにラウンドして持ちやすさを表現したS8/S8+と比べると、より端に近づいてからラウンドしている。ペンでノートのように入力するときに、平面の面積が多くなるようにしているようだ。このため、ボディ全体の印象はS8/S8+よりもシャープで、画面は0.1インチしか違わないのに存在感が一回り高く感じられる。並べると、「Galaxy Noteだ」とひと目で判別が着くぐらいの違いがある。

▼カラーバリエーションは「ミッドナイト・ブラック」「ディープシーブルー」「オーキッドグレイ」「メープルゴールド」の4色。指紋センサーは背面カメラ横にあり、机に置いたような状態でパッとロック解除できないのが残念20170907_samsung004

ペンを活用するシーンが増える新アプリ

Galaxy Note8ならではの使い勝手は、大画面の活用とペンの新しい使い方の提案で膨らむ。大画面は、1つのアプリで多くの情報を一度に表示することができるのはもちろん、マルチウインドウによるスマートフォンの使い勝手を向上させる。もともとマルチタスクに力を入れてきたGalaxyシリーズだが、Galaxy Note8では「App Pair」と呼ぶ機能によって、スマートフォンでマルチウインドウをマルチタスクに使うシーンをより明確に想像できるようにした。

▼ペアのアプリはアイコンが重なった形で表示される。右は2つのアプリを同時に開いたところ20170907_samsung005_1

右側のエッジから引き出すことで、Apps Edgeが表示される。ここには10のアプリまたはアプリのペアを登録できる。アプリのペアであるApp Pairは、例えば「YouTubeとインターネット」「MapsとPlay Music」などが作れる。スマートフォンで同時にしたいことをあらかじめ登録しておくことで、すぐに目的を達成できるのだ。朝、目覚めたら、「メールと天気予報」といったペアで情報確認、なんてこともスマートにできるだろう。

Sペンは、ボディ右下のスロットに備えられている。国内では発売されなかったGalaxy Note 7と同世代のSペンで、Galaxy Note 5と比べるとスキャンレートが240Hzから360Hzへ、ペン先の太さが1.6mmΦから0.7mmΦへ、圧力感知が2048段階から4096段階へと、それぞれ性能向上している。動きや圧力により正確に追従し、繊細な表現がしやすくなっているのだ。Sペンを抜いた状態でも、ボディおよびSペンともに防水・防塵の性能を備えるのも嬉しいところ。シーンを選ばずにペン入力できるため、ペンを使う機会が増えそうだ。

▼Sペンとエアコマンド。Sペンもスロットも防水・防塵で、水気のあるところでもペン入力が可能20170907_samsung006

Sペンをディスプレイに近づけると、画面に触れずにサークル状にエアコマンドが表示されるのはこれまで通り。10のアプリケーションを登録して、ペンで選択できる。Sペンの機能はもちろん、それ以外の通常のアプリや機能も呼び出せるので、ペン操作のアプリランチャーとして十分に活用が可能だ。

▼「ライブメッセージ」で手書き文字やイラストのアニメーションを使って新しいコミュニケーション20170907_samsung007_1

Sペンを使ったGalaxy Note8からの新しい機能をいくつか見ていこう。その1つは「ライブメッセージ」。手書きの文字やイラストを、その場で書いているように見えるアニメーションにしてSNSなどのコミュニケーションに使えるものだ。単に文字でメッセージを書くだけでも、キラキラした星が飛びながら文字が出てくるアニメーションのおかげで、エンターテインメント性が付加される。顔文字やハートなどのイラストがアニメーションで表示されると、一層その効果が感じられそう。デモでは背景に地図のキャプチャを敷き、手書きで道順の矢印を書き込む使い方を紹介していたが、確かにアニメーションがあると道順すらもわかりやすいような気がしてくる。

▼Sペンを使って翻訳も簡単20170907_samsung008

「翻訳機能」は、SペンでWeb画面などを空中で指すだけで単語や文章を翻訳してくれる機能。表示している画面に対して、ペンを近くに持っていけば翻訳してくれるので、スムーズに訳文を見られる印象があった。通貨なども換算してくれる機能を備えているので、実用性も高い。

▼手書きのメモをディスプレイに残せる20170907_samsung009

「画面オフメモ」は、GalaxyシリーズのAlways on Displayにメモを残せる機能。最大100ページまでと領域が拡大されたほか、画面上で編集や部分的な消去も可能になった。毎日、何回も目にするスマートフォンのロック画面に簡単にメモができるので、備忘録的な使い方にはもってこいだと感じた。

デュアルカメラが広げる撮影シーン

カメラ機能も先行するGalaxy S8/S8+からブラッシュアップされた部分だ。Galaxy Note8では、アウトカメラに広角と2倍望遠の2つのカメラを搭載するデュアルカメラ構成を採る。いずれも光学手ブレ補正機能を備え、静止画でも動画でもブレが少ない映像を残すことができる。広角と望遠は切り替え式で、途中のズーム倍率は選べないが、2倍の望遠撮影がデジタルズームなどによる画質劣化を伴わずにできるのはありがたいところだ。

▼ライブフォーカスでボケ具合を調整20170907_samsung010_!

デュアルカメラを使った撮影のバリエーションとして「ライブフォーカス」がある。デュアルカメラによる被写界深度の異なる画像を使って、ボケ味をコントロールできる機能だ。シャッターを押す前に背景のボケを調整して、一眼カメラ風のボケがある写真を撮影することもできるし、撮影後にボケ具合を改めて調整することもできる。さらにデュアルカメラを使ってライブフォーカス写真を撮影したときには、広角、望遠の両方のカメラのデータを保存するデュアルキャプチャーにも対応する。望遠で撮影した範囲だけでなく、周囲の状況までも意図することなく記録に残すことができるというわけだ。

メインカメラは、Galaxy S8/S8+と同様に暗い場所でも撮影が可能なデュアルピクセルセンサーを採用した1200万画素のセンサーにF1.7(広角)の明るいレンズを搭載。インカメラも800万画素でF1.7の明るいレンズを搭載し、様々なシーンでの撮影をサポートする。

▼Samsung DeXでマルチウインドウのPCライクな利用が可能20170907_samsung011

このほか、ディスプレイやキーボード、マウスなどを接続することでデスクトップPCのように利用できる「Samsung DeX」にも対応。マルチウインドウ&マルチタスクでビジネスに活用したり、大画面でゲームを楽しんだりすることが手軽にできることをアピールしていた。ビジネス用途で会社から貸与するモバイル端末を1台にしながら、デスクトップPCとしても使わせるようなケースでは、こうした使い勝手が有効になるかもしれない。

Galaxy Noteシリーズは、しばらく前ならば「大型の特殊な端末」というイメージを持つことも多かった。しかし、スマートフォンが一般に大型化した上、サムスン電子独自のInfinity Displayのデザインにより大画面をスリムなボディに搭載できるようになったことから、Galaxy Note8をひと目で特殊なものと感じることはなかった。ペン入力ができて大画面のスマートフォンとして、国内のユーザーにもスムーズに受け入れられる印象を持った。国内での提供は未定だが、販売されることに期待したい。

【参考サイト】
Galaxy Note8

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。