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電池や配線が不要で無線通信できるIoTソリューション、NTTコムなどが提供開始

2017.10.05

Updated by Naohisa Iwamoto on 10月 5, 2017, 06:25 am JST

IoTソリューションで無線通信を必要とする際に、課題となるのが電源だ。低消費電力のIoT無線通信方式が登場する中で、そもそもの電池を不要にする無線通信規格を活用したソリューションが国内で提供される。

ソリューションを提供するのは、NTTコミュニケーションズ、ローム、沖創工。3社の技術とノウハウを組み合わせたソリューションを提供することで、顧客の早期かつスムーズなIoT市場への参入を支援する。ポイントは、電池不要・配線不要な「EnOcean」無線規格を活用することと、エンドツーエンドのIoTソリューションを簡単に構築できるようにすることである。

EnOcean無線規格は、光や温度差、振動などの環境の変化に基づく微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスト技術」を用いる。無線通信に必要な電力をエネルギーハーベスト技術で得ることで、電池が不要になり、電池交換などのメンテナンスや電力供給・通信にかかわる配線をなくすことができる。これにより、導入コスト低減や導入期間短縮が可能になるほか、運用コストの削減にもつながる。

3社のソリューションでは、IoT環境の構築に必要なセンサーデバイスの選択、IoTプラットフォームの利用、アプリケーション導入といったIoTソリューションに必要な要素を一元的に提供する。豊富なAPIを持つNTTコミュニケーションズのIoTプラットフォーム「Things Cloud」の利用などによって、導入企業はシステム構築の期間を短縮できるほか、高度なスキルを持たなくてもIoT環境の構築が可能になる。

具体的には、NTTコムはデバイスとクラウドをつなぐ「Arcstar Universal One」「OCN」などのネットワークやThings Cloudの提供、運用保守のノウハウの提供を担当する。ロームは、NTTコムにEnOceanをはじめとした各種の無線・センシングのソリューションを提案する。沖創工はIoT-Gatewayの設置などの現場環境の設計、構築、運用を担う。

3社では、ソリューションの導入イメージとして、 電池不要・配線不要の空間管理ソリューションや、白金抵抗体センサーによる食品衛生管理ソリューションを例示している。今後は3社で協力して個別の顧客の要望に対応するソリューションの提供を推進するとともに、他のデバイスメーカーやエンジニアリング会社とのパートナリングも拡大する計画である。

【報道発表資料】
NTT Com・ローム・沖創工の3社が協力し、IoTソリューションの提供を開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。