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トヨタなどが出資する「未来創生ファンド」が、イスラエルのロボティクス系スタートアップ「Intuition Robotics」(2015年設立)に出資した(高齢者ケア用コンパニオンロボット開発会社 Intuition Robotics, Inc.に対する投資実行のお知らせ)。

同社の「ELLI-Q」は、高齢者向け家庭用ロボットである。シニア層が社会的にも肉体的にもアクティブであり続けられるように、との願いを込めて開発された。プロトタイプ版が公開されているが、ロボットといっても人に似せた顔もないし、二足歩行するわけでもなく、なんとなく頭の部分と、肩から下の胴体を思わせるボディーと、脱着可能なスクリーンを並べたような形状をしている。

社名のintuitionには「直感」という意味があり、ELLI-Qの操作は直感的に音声で行う。単に受け身で、高齢者の音声コマンドに反応するのではなく、「散歩に出かけてみては?」とか、「運動しませんか?」などと、活動を促すような言葉を投げかけてくる。薬を飲む時間になれば教えてくれるという。

超高齢社会を迎えた日本でも、独居老人の問題が顕在化してきている。ウェブカメラやセンサーを使った遠隔見守り系のサービスがいくつも提案されているが、ELLI-Qでは高齢者側の積極性を促す点が強調されている。

ELLI-Qの設計は、スイスのデザイナー、イブ・べアールとのコラボレーションで行われ、「誰のためのデザイン」で知られるドナルド・ノーマンがアドバイザーとして関わっている。機械側、開発側の都合ではなく、人間中心のデザインが行われているという(次世代ロボットの鍵は「音声コミュニケーション」。高齢者の孤立を防ぐ家庭用ロボット「ELLI・Q」)。ELLI-Qはアメリカ西海岸での試験が始まっている(Smart-home tech might help older adults live independently longer)。

ところで、日本の「インターネット総合研究所(IRI)」の株式が早ければ2018年1月にもイスラエルのテルアビブ証券取引所に上場されると報じられている(トヨタなどのファンド、イスラエルのロボ企業に出資 両国の連携広がる)。報道(Toyota-backed fund invests in Israeli robotics startup)によれば、同取引所で売買されるアジア企業株はIRIが初となるという。IRIは、イスラエル工科大学(テクニオン)との協調関係を強めており、2017年夏にテクニオン内にサイバーセキュリティ研究施設を開設している。

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