WirelessWire News Technology to implement the future

by Category

イスラエルのベンチャーキャピタリストが語る「スタートアップネーションが直面する危機」 ほか

Israel News September 4th week,2018

2018.09.27

Updated by Wataru Nakamura on September 27, 2018, 16:00 pm JST

イスラエルのベンチャーキャピタリストが語る「スタートアップネーションが直面する危機」【Business Insider Nordic】
イスラエルにおいて、アラブ系は人口の21%を占めているものの国内のテック人材では3%に過ぎず、このような状況はアラブ系イスラエル人とユダヤ系イスラエル人の間に大きな賃金格差をもたらしているという。イスラエルのテック起業家でアラブ系ベンチャー向けインキュベータを運営するイジック・フリッド氏は「テック業界でアラブ系人材の活用が進まなければ、将来的にイスラエルの『スタートアップネーション』としての優位性が失われることにつながる」と懸念している。

原文:Israel's tech scene is growing so fast the country is called the 'Startup Nation,' but a local venture capitalist says it's in danger of losing its entrepreneurial edge

アイルランドのメドトロニック、イスラエル医療機器ベンチャーのMazor Roboticsを買収【No Camels】
ダブリンに本社を置く医療テック企業のメドトロニック(Medtronic)は、イスラエルの医療機器ベンチャーのメイザー・ロボティクス(Mazor Robotics)を16億4000万ドルの評価額で買収することで合意。メイザーは「Mazor X」と呼ばれる脊椎手術の補助システムを開発しており、2016年にはメドトロニックと独占的な販売委託契約を結んでいた。

原文:Medtronic To Acquire Israeli Medical Tech Firm Mazor Robotics In $1.6 Deal

イスラエルのHabana、世界最速のAIチップを披露 - 処理能力はエヌビディアの競合モデルの3倍【Globes】
イスラエルのチップベンチャーであるハバナ・ラボ(Havana Lab)は先ごろ、世界最速のAIチップを謳う新型チップ「Havana Goya」を発表。ハバナによれば、同チップはAIや深層学習処理のために一から開発されたもので、競合するエヌビディアのチップに比べて3倍の処理能力を誇るという。ハバナは米半導体メーカーのマーベルが2000年に27億ドルで買収した同業ガリレオ(Galileo)の創業者であるAvigdor Willenz氏が会長を務めている。

原文:Habana unveils world's fastest AI chip - 3x faster than Nvidia

イスラエル企業NSOが販売するスパイウェアを45カ国で発見【Ctech】
イスラエルのサイバー監視企業であるNSOグループが開発したスパイウェアが、イスラエル国内を含む45の国で利用されているとする新たなレポートをデジタル・人権研究グループのトロント大学市民ラボがリリース。「Pegasus」と呼ばれるこのスパイウェアは、個人の持つ携帯端末の通話やメッセージにアクセスしたり、インストールされた端末の遠隔操作などに利用されるという。

原文:Spyware Marketed by Israeli Company NSO Detected in 45 Countries

自動血液テストベンチャーのMeMed、新たに7000万ドルの資金を調達【Ctech】
イスラエル発の自動医療診断ベンチャーのミーメド・ダイアグノスティクス(MeMed Diagonostics)は現地時間9月20日、新たに7000万ドルの資金調達をしたことを発表。2009年に創業されたミーメドは、血液中の特定のタンパク質の存在をヒントに感染症の原因が細菌かウィルスかを突き止めることができる自動血液テストデバイスを開発・販売している。今回の投資には中国最大の民間保険会社の平安保険グループのほか、エルサレムのクラウドファンディング企業OurCrowd、台湾エレクトロニクス大手のフォックスコン、香港の大富豪である李嘉誠氏の投資ファンドなどが参加している。

原文:Automated Blood Tests Startup MeMed Raises $70 Million to Expand Offering

スマート発送ベンチャーのFreightos、SGXらから4400万ドルを調達【The Times of Israel】
国際配送のスマート化・効率化を進めるエルサレム発のベンチャーであるフレイトス(Freightos)は現地時間9月17日、シリーズCラウンドでシンガポール証券取引所(SGX)らから4400万ドルの資金調達を発表。世界初の国際貨物のオンラインマーケットプレイスを開発するフレイトスはこれまで9440万ドルを調達している。

原文:Smart shipping startup Freightos raises $44m led by Singapore Exchange

イスラエルイノベーション イスラエルイノベーション特集の狙い

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。