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戦闘機のセキュリティ技術を自動車セキュリティに活用するGuardKnox ほか

Automotive Cybersecurity News March 4th week,2019

2019.03.26

Updated by Wataru Nakamura on March 26, 2019, 16:00 pm JST

自動車のスマート警報システムに脆弱性 - 300万台にハッキングリスク【CNET】
英サイバーセキュリティ企業のペン・テスト・パートナーズが、大手メーカーが販売する自動車向けのスマート警報システムにセキュリティ上の欠陥を発見。同システム最大手のヴァイパー(Viper)およびパンドラ(Pandora)の自動車警報システムを搭載する自動車に、遠隔トラッキングやエンジン停止、ドアのロック解除、乗っ取りなどを可能にするセキュリティリスクがあったという。両社はすでにこの脆弱性を修正したものの、全世界で300万台の自動車にハッキングリスクがあった。

原文:Car alarms with security flaws put 3 million vehicles at risk of hijack

戦闘機のセキュリティ技術を自動車セキュリティに活用するGuardKnox【Jerusalem Post】
2016年にイスラエルで創業されたガードノックス(GuardKnox)は、戦闘機やミサイル防衛システム向けのサイバーセキュリティのノウハウを活かした自動車向けサイバーセキュリティ技術の開発を進めている。同社の共同創業者でCTOのディオニス・テシュラー(Dionis Teshler)氏は、イスラエル空軍で戦闘機の「F15」や「F16」、ミサイル防衛システム「アイアンドーム」、「アロー3」などのサイバーセキュリティに携わってきたという。

原文:THE ISRAELIS WHO WENT FROM SECURING FIGHTER JETS TO PROTECTING CARS

自動運転車のサイバー攻撃対策に取り組むフロリダ工科大学の研究チーム【Florida Politics】
フロリダ工科大学電気工学助教授のアルマン・サルゴルザエイ(Arman Salgolzaei)氏らの研究チームは、自動運転車・ドローン向けのサイバーセキュリティ研究で助成金を獲得。サルゴルザエイ氏らの研究チームは、ネットワーク化された自動運転車のコントロールシステムに遅延を招きセンサーを誤作動させる「Time Delay Switch」と呼ばれる攻撃手法、自動運転車に不正なデータを送信する「False Data Injection」と呼ばれる攻撃手法の研究・テストを進めているという。

原文:Florida Poly researchers are working to protect driverless cars from cyberattacks

ベトナム政府との関連が噂されるハッカーグループ、アジア周辺の自動車関連企業をターゲットに【Bloomberg】
ベトナム政府とのつながりが指摘されるハッカーグループが、ベトナム国内の自動車製造における目標達成を支援するために海外の自動車関連企業へのサイバー攻撃を仕掛けているという話をBloombergが報道。サイバーセキュリティ企業のファイヤーアイ(FireEye)によれば、「APT32」と呼ばれるこのハッカーグループは今年2月から東南アジアやベトナム周辺の自動車関連企業をターゲットにハッキングを試みており、日常業務上の情報を収集しているという。

原文:Vietnam ‘State-Aligned’ Hackers Are Targeting Auto Firms, FireEye Says

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。