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HMD XR ローカル5G イメージ

SCSKがローカル5G市場に参入、エッジコンピューティングによる低遅延を実現

2022.04.04

Updated by WirelessWire News編集部 on April 4, 2022, 14:43 pm JST

SCSKは2022年3月31日、ローカル5G無線局免許を取得し、ローカル5Gのビジネスに参入することを発表した。基地局機能や通信コアなど、ローカル5Gの主要機能を独自に開発し、ソフトウエア製品として提供する。MEC(Multi-access Edge Computing)と呼ばれるエッジコンピューティング技術(後述)を使い、より低遅延なネットワークを実現できるのが特徴だ。

ローカル5Gが正式に制度化されたことで、日本国内で企業独自のローカル5Gネットワークを構築することが可能になっている。これを受け、今回のSCSKの製品では通信に必要な基地局機能や通信コアに加え、エッジコンピューティング機能を含めたオールインワン構成で、ローカル5Gで必要とする主要な機能を一体型で実現する。

エッジコンピューティングとは、ローカル5Gのネットワーク上など端末に近い場所にサーバーを分散配置する技術である。バックボーンなどにあるデータセンターではなく、携帯端末やIoT機器などの端末により近い場所にサーバーを置くことで、映像などの大容量データを扱う場合でも低遅延でやり取りできレスポンスも低下しない。また、インターネットなど外部への通信量を抑えられるというメリットもある。

SCSKでは今後、実証実験などを通じて、カメラ動画のリアルタイム解析やHMD(ヘッド・マウント・ディスプレー)によるUX/UIなど、エッジコンピューティングによる低遅延を活用する5Gアプリケーションを開発・検証していく。例えば、マイクロソフトのHMDである「HoloLens」などを使い、リモートでの作業支援、教育支援、コミュニケーション支援がおこなえるXR(クロス・リアリティー)アプリなど、ローカル5Gに有効なアプリケーションの開発を進めていく。

今回の製品は、ソフトウエアとして開発することで、専用の機器を必要とせず、汎用サーバーを使って構築できる。また、一体型だけでなく、一部のコンポーネントをクラウドと組み合わせて利用できるなど、柔軟なローカル5G環境の実現が可能だ。さらに、通信コアへ通信監視機能を組み込むといったカスタマイズや、エッジコンピューティング上への5Gアプリケーションの構築もできる。さらに今後、コンテナや仮想マシン、仮想スイッチなどの仮想化技術を取り入れ、基地局シェアリング設備をはじめとするさまざまな5G関連ハードウエアとの相互接続性を検証していく予定だ。

[リリース]
ローカル5G無線局免許取得及び実証実験の開始について

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